吸入の有無を確認可能【帝人ファーマ】
酸素濃縮装置「ハイサンソi」上市
帝人ファーマ(社長=渡辺一郎氏、東京都千代田区)は、患者の酸素吸入の有無が確認できるなど、さまざまな新機能を搭載した酸素濃縮装置「ハイサンソi」を発売した。
ハイサンソiは患者の利便性を第一に設計。従来の装置に比べ、小型・軽量化、静音化を実現したほか、装置本体のフィルタのお手入れを不要とした。
また、省電力化により、電気代の負担軽減も期待でき、処方酸素流量についても、低流量(0・25㍑/分)から高流量(5・00㍑/分)まで、1台で幅広く対応する。
さらに、新たに呼吸検知機能を搭載したことで、これまでの装置の運転状況に加え、カニューラを通して、患者が酸素濃縮装置から酸素を吸入していることを確認できる。そして、これらデータを、医療機関が装置の運転状況をモニタリングできるシステム「HOT見守り番Web」と連携させることで、患者の自宅での療養状況を確認することが可能となる。
ハイサンソiのサイズは幅310㍉㍍×奥行き320㍉㍍×高さ520㍉㍍。重量は約20㌔㌘。
現在、国内で在宅酸素療法を受けている患者は増加傾向にある。その一方、酸素濃縮装置の使用には日常のお手入れなどの負担が原因で治療を継続できないケースもあり、装置の機能強化や利便性の向上などにより、療養時の負担を軽減するニーズが高まっている。