分析技術と医用技術を融合【島津製作所】
「AVS支援システム」を発売
島津製作所(社長=上田輝久氏、京都市中京区)は、血管撮影システムによって得たX線画像と、液体クロマトグラフ質量分析計システムによる分析結果を融合記録し、効率的かつ迅速な血管分析を実現する研究用途向けの「AVS支援システム」を発売した。
同システムはX線画像と分析結果を融合して記録するソフトウェア「サンプリングビューワー」と、液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS―8050」システムおよび制御用ワークステーション、LCMS用ソフトウェア「AVSソリューション」--で構成される、東北大学と共同開発した研究用システムとなる。
血管撮影システムで体内を透視しながらカテーテルで副腎から採血し、その位置をサンプリングビューワーでX線画像上に記録する。その後、LCMS―8050システムで採取した血液中の成分を分析し、AVSソリューションでデータを処理することで、世界で初めて採血部位ごとのX線画像と質量分析装置による分析結果を紐づけて登録することが可能となった。
AVS支援システムの価格は6000万円(税別、血管撮影システムは含まず)から。