技術・製品

短時間で多くの検査可能【アボットジャパン】

生化学・免疫検査装置を上市

アボットジャパン(社長=天野総太郎氏、東京都港区)は、生化学・免疫インテグレーション装置「Alinity ciシリーズ」を発売した。

同シリーズは短時間で多くの検査を行うことができるとともに、小さい設置面積で、いくつもの機材を使用しなくとも大量の検査を行うことを可能にしている。

また、作業を中断することなく、検体や試薬の架設や、別レーンでの緊急検体の処理ができる。溶液や消耗品をいつでも供給でき、長時間装置を止めたり、検査を中断したりすることなく、新たな溶液の架設が可能となる。

さらに、溶液ボトルは鍵と鍵穴のように設計され、正しい溶液ボトルは正しい箇所にしか架設できないようになっている。Alinityファミリー全機種で共通の直感的かつ簡単に操作可能なインターフェースは、検査室の限られた人員体制に貢献する。

現在、医療機関の検査部門は限られた資源とコストで、より多くの業務が求められている。今後、高齢化の進展で、慢性疾患患者の増加により、検査量が増え、検査部門の負担が増大することが予測されている。

2025年には国民医療費が48兆円に達すると予測され、医療費と臨床検査に対する需要が増す中、検査部門はコスト削減しながら、患者ケアを改善するための価値の提供が求められている。