技術・製品

医薬品の入庫払出を自動化 ー 日本BD

薬局ロボットで患者の待ち時間短縮

日本BD(社長=阿知波達雄氏、東京都港区)は、薬局における医薬品の入庫や処方箋に基づく払い出しを自動で行う薬局ロボット「BD Rowa Vmaxシステム」を発売した。

同システムは処方箋に基づき、装置内の棚に並ぶ医薬品の箱やボトルをロボットアームがピックアップし、自動的に払い出す自動入庫払出装置。

処方箋に複数の薬剤が記載されている場合でも同じ取り出し口から一緒に払い出しが可能。バーコード管理により未開封の医薬品や開封済みの医薬品を識別して記憶でき、自動的に装置内へ入庫し、棚に整列させ、出庫の際は開封済みの箱を優先して払い出す。

営業時間外でも薬剤の受け渡しが可能な「ピックアップターミナル」(オプション)には、QRコードリーダーが設置されているので、患者が自身の都合に合わせて好きな時間にピックアップターミナルに立ち寄り、処方箋を提出した際に発行されたQRコードをかざして薬剤を受け取ることができ、患者の利便性向上に寄与する。

同システムの1号機を導入した大阪・梅田の医療モール「大阪梅田メディカルセンター」を運営するメディカルユアーズの渡部正之社長は「同システムの導入により、薬剤師が対物業務に追われていた現状が脱却し、調剤のスピードと正確性を向上するのはもとより、服薬指導などの対人業務に時間が割けるようになることで、患者満足度の向上とドクターからの信頼獲得をめざしていきたい」とコメントしている。