高精度に診断と治療を支援【シーメンス】
血管撮影装置の上位機種投入
シーメンスヘルスケア(社長=森秀顕氏、東京都品川区)は、HDRフラットディテクタと16ビットイメージングチェーン技術の搭載により高画質を実現する血管撮影装置「アーティスジーアイ」を発売した。アーティスジーアイは同社製血管撮影装置では上位機種となり、主に頭頸部や腹部血管のインターベンションに注力する施設を主要ターゲットに販売していく。
アーティスジーアイは16ビットの階調度を持つHDRフラットディテクタを搭載しているので、抽出するのが難しい軟部組織をコントラストの高いイメージとして表現でき、部位や状況に左右されずに、より高画質なCTライクイメージング撮影が可能となる。
従来の14ビットに比べて4倍の抽出能により実現するハイクオリティな3Dイメージは、信頼性の高い術中支援画像として高度なインターベンションをサポートする。
また、シーメンスの長年の技術開発により生み出されたシンチレーション技術の搭載によりX線検出効率が向上し、低線量条件でも高画質画像が得ることができる。
膨大な画像データを正確に処理する『HDR Reconstruction Engine』は、画像情報を忠実に画像再構成し、16ビットデータとして正確にアウトプットが可能となる。この一連のイメージングチェーンにより、コントラスト分解能が大幅に向上した臨床的価値の高い3Dイメージングを提供する。
アーティスジーアイには各治療に最適化されたイメージガイダンスアプリケーションの搭載が可能で、より信頼性の高い画像情報を活用したガイダンス機能は視認性を向上させ、治療プロセスの効率を高めるとともに、チーム全体で高度治療を行うための環境づくりをサポートする。