技術・製品

麻酔管理をより安全に ー テルモ

「シリンジポンプ3TCI」を上市

テルフュージョンシリンジポンプSS型3TCI

テルモ(社長=佐藤慎次郎氏、東京都渋谷区)は、大型カラー液晶画面とIT連携でより安全な麻酔管理を実現する「テルフュージョンシリンジポンプSS型3TCI」を発売した。

SS型3TCIは薬剤の投与速度をリアルタイムに調節して、目標とする血中の薬物濃度を調節するシステム(TCI)を搭載したシリンジポンプ。

同社が2001年に発売した『テルフュージョンTCIポンプTE―371』のリニューアル製品で、新国際規格に対応するとともに、使いやすさと安全性を追求した。

液晶画面は大型でカラー化され視認性が向上したほか、用途・薬剤で選べる投与モードを搭載した。内蔵バッテリーの連続使用時間は従来比4倍の約8時間の使用が可能となった。

また、同社の輸液システム『スマートインフュージョンシステム』の1つとして、薬剤量の設定間違い防止に役立つ薬剤ライブラリ機能や、無線LANによる自動麻酔記録システム、電子カルテなどとの病院内IT連携機能――などを備え、業務効率化に貢献する。

SS型3TCIの価格は52万円。同社では今年度にスマートポンプシリーズ全体で8億円の売り上げを計画している。