「静脈可視装置」を上市ーテルモ
近赤外線で血管を素早く確認
テルモ(社長=佐藤慎次郎氏、東京都渋谷区)は、近赤外線を用いて静脈の太さや血管走行を可視化する静脈可視装置「ベインビュア」を発売した。
同装置は注射や採血で静脈に穿刺する時に用いられ、血管の細い人や小児に穿刺する前の血管確認のほか、穿刺後に薬剤が血管に流れている状況の目視にも使われる。
べインビュアは深さ10㍉㍍までの静脈を皮膚に投影する。投影モードは標準モードに加えて高精度モード、反転モード、リサイズモード、マックスブライトモード、カラーモード――の5種類を標準搭載。状況に応じた見やすさを可能にしている。
臨床現場での使いやすさに配慮し、充電式バッテリーを採用。持ち運びやすいハンディタイプの『ベインビュア フレックス』と、スタンドタイプの『ベインビュア ビジョン2』を展開する。
価格はフレックスが160万円(税別)。ビジョン2が260万円(同)。テルモでは2018年度に約50台の販売を計画している。