病理標本作製を効率的に【サクラファインテックジャパン】
全自動包埋装置「a120」販売開始

病理のトータルソリューションプロバイダーであるサクラファインテックジャパン(社長=恩田和人氏、東京都中央区)は、病理標本の作製に用いる全自動包埋装置「ティシュー・テック オートテックa120」の国内販売を開始した。
a120は病理標本作製における「包埋」の工程を連続自動処理できる装置。包埋は組織検体を薄く切る工程(薄切)の準備として、組織をパラフィン中に埋め固めてブロックを作る工程。従来の包埋作業は1つひとつのブロックを手作業で作る必要があった。
この包埋作業を自動化するa120は、1時間あたり最大120ブロックを作製することができる。また、カセットの周りに付着したパラフィンを落とす「バリ取り」作業も不要となり、作業負担をさらに軽減する。
連続自動処理による作業効率化に加え、安定した品質のブロックを作製することが可能となる。検体を固定できる「ティシュー・テック パラフォーム セクショナブルカセットシステム」と組み合わせて使用することで、検体紛失のリスク低減にもつながる。
a120は欧米やアジアで先行販売しており、導入した医療機関や研究施設では、自動化による標準化やワークフローの改善において高い評価を得ている。今回、国内販売の開始により、日本の病理診断の現場での業務効率の向上、診断の質のさらなる向上に貢献していく。今後は全国の主要病院・検査センターへの導入拡大を目指す。
現在、がん患者の増加や高齢化、個別化医療の進展により検査件数が増加している。さらに医療機関の働き方改革による労働時間の短縮が進んでおり、病理診断における標本の品質を維持しつつ、標本作製の業務の効率化が求められている。
a120の本体寸法は幅1,200㍉㍍×奥行き750㍉㍑×高さ1,750㍉㍍。質量は約530㌔㌘。価格は3,430万円~。