「NKV―440シリーズ人工呼吸器」発売【日本光電】
同社初のタービン駆動式・気管挿管型

日本光電(社長=荻野博一氏、東京都新宿区)は、同社初のタービン駆動式・気管挿管型のNKV―440シリーズ人工呼吸器を日本国内で発売した。440シリーズはグループ企業の日本光電オレンジメッド(米カリフォルニア州)で開発・生産され、2022年に一部新興国、24年に米国で発売している。
440シリーズは、新型コロナウイルスの感染拡大により、20年に日本で迅速承認を取得したNKV―550シリーズ人工呼吸器の操作性や機能を踏襲している。
新生児(オプション)から成人までの患者に使用可能。侵襲的な換気から非侵襲的な換気に加え、近年、呼吸補助療法として広く普及しているハイフローセラピーの換気モードを標準搭載し、患者の状態に応じてスムーズな移行ができる。
人工呼吸管理による肺障害の発症を最小限に抑える肺保護戦略に基づいて開発されたアプリケーション(オプション)を搭載した。
HEPAフィルタを搭載したタービンを内蔵しているので、空気配管からの圧縮空気が不要。内部バッテリと拡張バッテリ(オプション)により、約5時間の駆動ができるため、院内搬送時や予期せぬ電源遮断時にも換気を継続できる。
画面の操作性を考慮し、各機能をスマートフォンのアプリボタンのように見やすくデザインしたことで、シンプルな操作が可能となる。
院内の運用に沿って画面構成のカスタマイズが可能。また、人工呼吸器を装着した患者のケアを最適化するため、医療従事者がより効率的で体系的なケアを行えるようにサポートする。
NKV―440シリーズの価格は814万円(税込)。同社では国内医療機関へ3年間で140台以上の販売を見込んでいる。