技術・製品

検査データを保存し、どこでも参照可能ー日本光電

クリニカルアシスタントサービス「プライムパートナー」投入

日本光電工業(社長=荻野博一氏、東京都新宿区)は、院内で測定した心電図や血液などの検査データをクラウド上のサーバに保存し、どこでも参照できるクリニカルアシスタントサービス「プライムパートナー」を発売した。

「プライムパートナー」システム構成

プライムパートナーは心電計やスパイロメータ、血圧脈波検査装置などの生理検査データ、X線診断装置や眼底カメラ、超音波診断装置、内視鏡などの画像検査データ、血液や尿などの検体検査データ――などを患者ごとに取りまとめ、わかりやすく表示する。

院内だけでなく、往診や訪問診療時でも検査データが参照できるので、在宅患者やその家族への検査結果や経過の説明に役立つ。

クラウド上のサーバを利用するため、アップグレードやバックアップなどのメンテナンスが不要。クラウド上のサーバとの通信は暗号化され、検査データも暗号化した状態で保存できる。

料金体系は月額利用料制となり、初期導入費用を抑えることができる。

団塊の世代が75歳以上となる2025年に向け、各都道府県では地域医療構想を策定し地域包括ケアシステムの構築を進めている。地域包括ケアシステムでは、かかりつけ医の機能が強化され、ICT活用による患者情報の集約・長期管理が期待されている。

また、近年では訪問診療が大幅に増加しており、院外での医療情報システムの利活用が求められている。日本光電では今後、全国の診療所を中心にプライムパートナーを販売していく。

プライムパートナーについての問い合わせは、同社ITソリューション事業本部事業企画部(☎03―5996―8544)へ。