技術・製品

脊柱側弯症を早期発見【電制コムテック】

検査用の「角度計」を旭川大と開発

脊柱側弯症の検査用「角度計」

電制コムテック(社長=田上寛氏、北海道江別市)は、成長期の子どもの脊柱側弯症の疑いを早期に発見する角度計「スコリオデバイス(SD―1)」を旭川医科大学と共同開発し、発売した。

これまでの側弯症一次検査は衣服を脱ぐ必要があったが、スコリオデバイスは着衣のままで測定できるため、測定時のプライバシーが守られ、心情負担も軽減する。また、着替えスペースや会場設営も不要で、持ち運びや準備も簡単で片手で持って利用することができる。

従来の側弯症検査機器は検査時間が1人あたり数分を要したが、スコリオデバイスは1人あたり5秒~10秒程度で測定できる。視触診での評価では症状が軽い場合に見逃しやすい場合があるが、スコリオデバイスは傾斜角度を表示単位1度でデジタル表示するため判別しやすい。

また、従来の側湾症検査機器は高額だったが、スコリオデバイスは低価格(28万円)を実現した。

脊柱側弯症は脊柱が左右に曲がってしまう症状のことで、思春期に発症するケースがあり早期発見が重要となっている。