人工喉頭に最新モデル【電制コムテック】
使いやすく、スタイリッシュに
電制コムテック(社長=田上寛氏、北海道江別市)は、喉頭がんなどの病気が原因で声帯を失った人の発声を補助する電気式人工喉頭ユアトーンの新モデルとなる「ユアトーン標準型S―2モデル」と「ユアトーン高機能型G―2モデル」の2機種を発売した。
新モデルはユーザーからの要望に応え『発話しやすく』、『電池交換しやすく』、『よりスタイリッシュ』をコンセプトに開発した。
その特徴は、発話する際に押下する発話ボタンの両サイドを競り上げたデザインに変更したことにより、発話ボタンの場所がわかりやすくなった。本体を喉に当てながらでもボタンの位置がすぐにわかるので発話がしやすくなり、機能性が向上した。
電池を入れる場所のふたは両端をつまんでスライドする形から、スライドするだけで、ふたが開く形に変更したことで、より簡単に電池交換ができるようになった。また、メーカーによって大きさの異なる角型電池に対応するため中の構造も見直し、どのメーカーの角型電池でも使用できるようになった。
ボディカラーは前モデルに比べ少し暗めにして落ち着かせ、ボタン周りもボディカラーに合わせて色味を調整し、より高級感を持たせた。ふたの色もボディカラーと同色に統一して、全体的にシンプルで洗練された印象を与えるデザインに変更した。
さらに、従来の手に馴染むやわらかい曲線を引き継ぎながら、ボタン周りには直線を増やして、ほどよいシャープさを表現し、よりスタイリッシュに仕上げた。
スイッチの形式はS―2モデルが押しボタンスイッチ(抑揚なし)で、G―2モデルがスライド式スイッチ(抑揚あり)となっている。両モデルとも本体サイズは外径37㍉㍍×高さ120㍉㍍。重量はS―2モデルが128㌘、G―2モデルが129㌘となる。
価格はS―2モデルが7万3000円(非課税)、G―2モデルが7万5000円(同)。両モデルとも充電器と充電式ニッケル水素電池2個が付属する。