技術・製品

手術支援ロボの承認取得【メディカロイド】

消化器外科・婦人科への適応拡大

川崎重工業とシスメックスが共同出資するメディカロイド(社長兼CEO=浅野薫氏、兵庫県神戸市)は、手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)サージカルロボットシステム」の消化器外科および婦人科への適応について、10月11日付で厚生労働省から承認を取得した。

また、以前に製造販売承認を受けていたhinotori用インステゥルメント「HFシリーズクリップアプライヤ」S・ML・L3種と、「ユニバーサルグラスパ」の発売を開始した。

hinotoriは国産の手術支援ロボットシステムとして、2020年8月に泌尿器科領域の使用で製造販売承認を取得。現時点では国内の施設にて600症例を超える使用実績がある。

今回の承認取得により、対象領域を拡大したことで、患者にやさしい低侵襲手術のさらなる普及を目指す。

シンガポールに現地法人を設立

一方、メディカロイドでは、手術支援ロボット「hinotoriサージカルロボットシステム」のグローバル展開に向け米国、ドイツに続く3か所目の海外拠点として、シンガポールに現地法人「メディカロイド・アジア・パシフィック社」を設立し、10月3日から活動を開始した。

設立したシンガポールの拠点は、東南アジア、オセアニア、南アジアにおける医療用ロボットのマーケティング、薬事および品質保証に関する活動、サービス支援などの活動を行っていく。

シンガポールは世界でも高水準な医療環境を有し、今後も積極的な医療産業への投資が期待されている。