技術・製品

ノイズ低減、低線量で低侵襲撮影【キヤノンメディカル】

ワイヤレスX線デジタル撮影装置の新製品

「CXDI―Pro」は軽量で持ち運びやすいデザインを採用

キヤノンメディカルシステムズ(社長=瀧口登志夫氏、栃木県大田原市)は、DR(デジタル・ラジオグラフィ)方式のワイヤレスX線デジタル撮影装置CXDIの新モデルとして「CXDI―Pro」を発売した。

CXDI―Proは高い基本性能を持ち、経済性にも優れたスタンダードモデル。シンチレータにはハイエンドモデルで採用している高感度のCsI(ヨウ化セシウム)を採用したことで、ノイズ低減が図れ、低線量での撮影が可能となった。

本体カバーにはマグネシウム合金を採用。落下や曲げ荷重に対する堅牢性を維持しながら、本体質量は約2.9㌔㌘(バッテリー込み)の軽量化を実現した。

また、ハイエンドモデルと同様に、本体裏面に、指をかける凹み(最深6.8㍉㍍)を設け、保持力の高い持ちやすいデザインとなっている。

固形異物や水などの侵入に対する保護等級はIP55に準拠し、高い防塵性、防水性を備え、様々な検査環境での使用に対応する。

新回路設計により、高速動作が向上して、起動時間を4秒以下に短縮(従来約6秒)、撮影サイクルタイムを5秒以下(従来約9秒)に短縮したほか、内蔵バッテリーによる駆動時間も約6.5時間から10時間に大幅に改善した。

さらに、同社の一般X線撮影装置「RADREXシリーズ」と、X線発生装置通信モジュールを組み合わせることで、撮影手順が簡略化され、高いスループットの使いやすい一般X線撮影システムとしても使用できる。