自動化技術でCT検査をサポート【キヤノンメディカルシステムズ】
新世代80列マルチスライスCT「アクイリオンサーブ」発売
キヤノンメディカルシステムズ(社長=瀧口登志夫氏、栃木県大田原市)は、CT検査をサポートする先進の自動化技術とディープラーニングを用いて設計した画像再構成技術を搭載した新世代80列マルチスライスCT「Aquilion Serve(アクイリオンサーブ)」を発売した。
アクイリオンサーブはCT検査の一連の流れ(ポジショニング~スキャン計画~画像表示)の中で自動化技術を採用し、多様なCT検査をサポートする。ガントリに内蔵したキヤノン製の2台のカメラ映像を基に、患者の体位を検出することで撮影開始位置を自動で算出し、簡単にすばやくポジショニングができる。
さらに、新たなUX(ユーザー体験)デザインを取り入れ、シンプルで直感的な操作性を実現するコンソールシステムを採用した。大幅な線量を抑えて撮影した画像から最適な撮影範囲を自動で設定する機能や、画像表示の自動レイアウト機能により、スムーズで短時間かつ安定したCT検査を提供する。
画像再構成技術「AiCE―i」は、AI技術のディープラーニングを用いて設計されたノイズ成分とシグナル成分を識別する処理で、分解能を維持したままノイズを選択的に除去し、CT検査での被ばく線量の低減と高品質画像を提供する。
また、新たに開発した陽極熱容量5MHUのX線管球は、高い耐G性能により0.35秒/回転のスキャンが可能となる。短時間撮影が求められる救急現場や、高い時間分解能が求められる心臓CT検査においても有効で、1台でさまざまな検査に対応する。