技術・製品

正面から側面、下面まで防護【マエダ】

放射線防護用術者向け眼鏡「FG50―880」

放射線防護用術者向け眼鏡の新製品

診断用X線防護用具メーカーの㈱マエダ(社長=前田幸一氏、東京都文京区)は、眼鏡を着用する人、着用しない人どちらにも兼用(オーバーグラス)できる放射線防護用術者向け眼鏡「FG50―880」を発売した。

今年4月の水晶体被ばく限度値の改訂により、防護眼鏡などへの関心が高まるなか、同社では『防護眼鏡と着用者顔面の隙間からの散乱線侵入に対する危惧』の解消をめざし、FG 50―880を開発した。

正面の鉛ガラスに加え、側面から下面まで防護シートが貼り付けられ防護性能を向上させた

従来製品(FG50―770)の防護範囲は正面と側面の鉛ガラス部分だったが、FG 50―880は正面の鉛ガラスに加え、側面から下面まで防護シートを貼りつけた水晶体を囲い込む新設計で、防護性能を向上させた。鉛当量は正面、側面、下面ともに0・5㎜Pbとなる。

正面の鉛ガラスは強化ガラス加工、反射防止コーティング、耐久曇り止めコーティングが施されている。

FG50―880の重量は103㌘。価格はフィットベルト付きで3万9800円(税抜)。従来製品と同価格に据え置いた。

問い合わせは同社営業部(☎03―3880―8881)まで。