指先クリップ型パルスオキシメータ【ダイキン工業】
昨年の販売開始以来、売れ行き好調
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ダイキン工業の指先クリップ型パルスオキシメータ「ライトテックDP1」は昨年5月の販売開始以来、売れ行きが好調でこれまでに5万台以上を販売した。おりしもコロナ禍のパルスオキシメータの需要増と偶然タイミングが一致したこともあり、医療機器商社のECサイトで売り上げを伸している。
ダイキン工業は空調機メーカーとして知られているが、1996年から医療機器分野に進出し、酸素濃縮装置や呼吸同調器など在宅酸素療法に関わる医療機器を製造販売している。今回のパルスオキシメータは呼吸器内科領域での製品群拡張の一環として、製造販売を開始した。
医療従事者の意見取り入れ開発
ライトテックDP1の開発にあたっては、医療従事者からの意見を取り入れ、オートパワーオンオフ機能や、見やすいディスプレイ、測定後の表示キープ、安全性に考慮したストラップ、高齢者にも違和感を感じさせない装着性、入手しやすい単4形乾電池の採用――などの充実した機能を搭載した。
具体的な特徴としてはオートパワーオンオフ機能により、指を入れるだけで測定を開始し、指を抜くと自動で電源が切れる簡単測定が可能。指を抜いた後も測定結果は約5秒間保持する。
有機ELディスプレイの採用により、酸素飽和度や脈拍数、脈波レベルメータ、脈波波形、電池残量――などのデータを見やすく表示する。ディスプレイのボタンを押すことで4方向の表示の切り替えが可能になる。
ボタンの長押しで脈拍数が灌流指数表示に切り替わり、測定している指の血流状態をチェックでき、1%以下なら別の指での測定に変更するなどの判断ができる。
付属のストラップは強い力がかかるなど、万一の際には自動的にストラップがはずれる仕組みになっているので安心して使える。
発売以来、ユーザーの病院関係者からはリーズナブルな価格や、本体カラーが4種類(ネイビー、ライトグリーン、ライトブルー、ライトピンク)あることから、病棟やフロアごとの管理がしやすいと好評を得ている。
デザインに関しても一般向け家電製品を製造販売しているダイキン工業だけあって、デザイン性と機能性を持ち合わせ、ユーザーからの評価も高い。
サイズは縦56㍉㍍×横34㍉㍍×高さ30㍉㍍、重量は約48㌘(電池含む、ストラップ含まず)。価格は1万1000円(税別)。