技術・製品

「オンライン診療サービス」開始【コニカミノルタ】

医療機関向けICTサービスに新メニュー

コニカミノルタ(社長=山名昌衛氏、東京都千代田区)は、医療機関向けICTサービス「infomity(インフォミティ)」の新メニューとして「オンライン診療サービス」を開始した。

インフォミティは医療機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するサービス。これまで同社は病院やクリニックへ診断を助ける画像処理の提供や医療情報の提供などに加え、医療機関同士のデータ共有や遠隔読影のサービスを提供してきた。

新メニューのオンライン診療サービスは医療機関と患者がつながるサービス。インテグリティ・ヘルスケア(社長=園田愛氏、東京都中央区)のオンライン診療システム「YaDoc Quick(ヤードッククイック)」をインフォミティのメニューに加えることで、医療機関が追加投資を抑え、従来と同じスペースで、対面診療に近いワークフローのオンライン診療を開始できる。

同サービスは個人情報の管理も厚生労働省のガイドラインに準拠したセキュリティの高いインターネット回線を利用し、患者に安心・安全な受診を提供する。

患者が診療予約や受診する際には、PCやカメラなどは不要で、スマートフォンのみで予約、診療、会計、薬局手続きなどが行え、オンライン診療を簡単で、より身近はものにする。

新型コロナウイルスの蔓延により、2020年4月には時限的緩和措置として、受診歴のない患者でも初診からオンライン診療が一定の条件下で可能となった。

このような状況を機に、多くの医療機関や患者がオンライン診療を経験したことから、ポストコロナでもインフルエンザや風邪などの感染症のリスクを下げる観点から今後、オンライン診療の普及が予測される。