技術・製品

家庭向けAED 今夏発売【フィリップス】

家庭に設置しやすいコンパクトサイズ

「ハートスタートHS1 Home」

フィリップス・ジャパン(社長=堤浩幸氏、東京都港区)は、米国で唯一、医師の処方箋なしで購入が認められた初のAEDであるHS1シリーズの家庭向け「ハートスタートHS1 Home」を今夏に日本市場に導入する。

ハートスタートHS1 Homeは持ち運びやすい重さ(1・5㌔㌘)で、家庭内でも設置しやすいコンパクトなサイズ(高さ7・2㌢㍍×奥行き19㌢㍍×幅21㌢㍍)となっている。

自動セルフテストや自動音声ガイダンス機能を兼ね備え、緊急時に誰でも簡単に操作できるほか、心臓への負担を考え、低エネルギーで除細動に必要な電流を流す技術を搭載した。

小児にも対応しており、小児用パッド(オプション)に取り替えるだけで小児モードに自動で切り替わる。トレーニング用パッド(同)に付け替えれば、AEDを訓練機としても使用できる。

心肺停止が発生する場所としては66%が住宅で、その多くが居室となっている。国内では約60万台のAEDが公共施設や駅、学校などに設置されているが、家庭内にはほとんど設置されていない。

フィリップスでは地域全体が1つの「救急チーム」となって命を救う「Heart safe city(ハートセーフシティ)」構想のもと、医療が適切な形で家庭に入り込み、1秒でも早く蘇生が始められ、1人でも多くの命を救うべく在宅医療にも力を入れている。一般家庭に必要な機能を備えたホームAEDとして、今後、1家に1台の普及をめざす。

フィリップスのグローバル市場におけるAED累計販売台数は200万台を達成し、世界総販売台数が第一位のAEDメーカーとなっている。