米大臨床試験に黄疸計を提供【コニカミノルタ】
「新生児遠隔医療プログラム」に協力
コニカミノルタ(社長=山名昌衛氏、東京都千代田区)は、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)で進めている臨床試験「UCSF新生児遠隔医療プログラム」に対して、同社製の新生児黄疸スクリーニング機器である黄疸計「JM―105」を12台提供する。
この臨床試験により、両親と新生児が病院に行く回数を減らし、新型コロナウイルスなどの感染拡大のリスクを低下させることが期待されている。
UCSF付属のUCSFベニオフ小児病院では、新生児遠隔医療プログラムの一環で、黄疸合併症のリスクが高い新生児に対し、親による生後1週間の在宅黄疸モニタリングの臨床試験を行い、実用化に向けたデータを収集し分析する。この時に使用する黄疸計をコニカミノルタが提供する。
同社では新生児黄疸を採血することなく、胸や額に光をあてることによって測定できる世界初の経皮ビリルビン濃度測定式の黄疸計1号機を1980年に発売以来、採血が不要なため国内外で注目を集め、世界各国の新生児医療における経皮黄疸測定の普及促進に貢献している。米国で同黄疸計はDraeger社が販売している。