「床ずれ防止エアマットレス」発売【パラマウントベッド】
体重設定から体位変換、姿勢保持まで全自動
パラマウントベッド(社長=木村友彦氏、東京都江東区)は、患者の体重設定から体位変換、姿勢保持までを全自動で行う床ずれ防止エアマットレス「ここちあ利楽(りらく)flow」を10月1日から発売する。
ここちあ利楽flowは人工知能(AI)機能により、体重や体型を推測しマットレス内部にある空気が入っている袋状の筒(エアセル)の圧力を自動で調整する床ずれ防止エアマットレス。
自動体位変換機能『スモールフロー』により、身体への継続的な圧迫を防ぐために行われる体位変換を、マットレスが全自動で行う。胸部および臀部の左右、計4か所に配置した湾曲形状のエアセル(スモールフローセル)が15分間ごとに1つずつ膨張・収縮を自動で繰り返し、体圧の分布を定期的に変えることで継続的な圧迫を防ぐことができる。
業界初となる自動で姿勢を検知するセンサーを搭載した。マットレス内部に配置されたセンサーにより、患者の寝位置がずれてしまった際、スモールフローセルの動きを自動停止して、身体のずれや転落を防ぐ。
さらに、患者が離床しようと身体を起こした時、センサーが姿勢を検知しマットレス全体の内圧を自動で上げ硬くすることで、ベッドの端に座った際の姿勢を安定させる。
背上げ姿勢を保持する機能『バックサポート』は、背上げ角度が30度を超えると、4つのスモールフローセルが同時に膨らみ、上半身のふらつきを抑えベッドからの転落を防ぎ、お尻まわりを包み込むことで体圧分散性が向上し、身体のずれ落ちを防止する。
マットレス全体の厚さは17㌢㍍で、同社製マットレスの中で最も高い体圧分散性能を備えている。また、体圧分散性を高めたことで180㌔㌘までの高体重者も利用することができる。
ラインアップはカバー表面が通気性と通水性を備えた「通気」タイプと、耐薬品性や防水性に優れた「清拭」タイプの2種類、幅が2種類、長さが2種類の合計8種類を用意。価格はオープン。同社では年間4000枚の販売をめざす。