ノイズ除去再構成技術を搭載【キヤノンメディカル】
「1・5T MRI装置」の新製品上市
![](https://hokensangyojiho.com/wp/wp-content/uploads/2020/05/Vantage-Orian_S-Grade-300x225.jpg)
キヤノンメディカルシステムズ(社長=瀧口登志夫氏、栃木県大田原市)は、AI技術であるディープラーニングを用いて設計されたノイズ除去再構成技術「AiCE」を搭載可能な1・5T MRI「Vantage Orian/S Grade(ヴァンテージ・オライアン・エス・グレード)」の国内販売を開始した。
MRIでは撮像時間と分解能、SNR(信号雑音比)にはトレードオフの関係があり、分解能を向上させるほど撮像時間は延長し、SNRは低下する。
これに対して、同装置はAiCEによるSNR改善効果により、高画質と短時間の両立が可能となる。さらに、AiCEは新たに搭載した圧縮センシングなどの高速撮像技術との併用もできる。
いずれも時間短縮を進めていくとSNRが低下する傾向にあるが、AiCEを用いることでSNRが担保できるので、従来に比べ、より短時間での撮影を可能にした。
MRI撮像では撮像部位、コイル、コントラストなど、さまざまな要素に違いあるが、AiCEは日々のルーチンで行われる、ほぼすべての検査に用いることができるため、高精細な画像診断ができる。
また、あらかじめAiCEを設定しておくことが可能なので、操作者は意識することなく検査にAiCEを用いることができる。
独自の真空構造を用いた静音化技術「Pianissimo Zen」を搭載し、画質に影響を与えることなく、すべての検査で静音化が可能。さらに、架台開口径71㌢㍍を確保しているので、患者にやさしい検査環境を実現した。