日本初、R―SUD製品発売【日本ストライカー】
不整脈検査用のEPカテーテル
日本ストライカー(社長=佐伯広幸氏、東京都文京区)は、日本初の再製造単回使用医療機器(R―SUD)となる「再製造ラッソー2515」を発売した。
同製品は不整脈の検査などで用いられるEPカテーテル。心臓電気生理学的検査や一時的ペーシングを行うために、経皮経菅的に心臓内に留置して使用する。
欧米では使用済み単回使用医療機器の病院内での洗浄・滅菌、再使用による感染防止を目的に、2000年以降に厳しい安全基準を定め、再製造が行われてきた。
日本でもこのような流れを背景に、医療の安全性向上を目的に法整備を実施。昨年8月に日本で初めてR―SUDとして再製造ラッソー2515が承認を取得した。
なお、同製品は米国で2008年9月から、欧州で2016年8月から、それぞれR―SUDとして使用されている。
R―SUDは医療の安全性向上と、医療廃棄物の削減による環境保全のほか、医療機器の製造コストの削減や医療廃棄物の処理費用の削減などにつながることから、医療費の効率化への貢献が期待されている。