技術・製品

重症患者サポートから立位支援まで対応【パラマウントベッド】

「急性期医療向け電動ベッド」発売

パラマウントベッド(社長=木村恭介氏、東京都江東区)は、重症患者のサポートから早期回復に向けた立位支援まで対応するとともに、医療スタッフ業務の効率化を図る機能を強化した急性期医療向け電動ベッド「アリウスシリーズ」を発売した。

急性期医療向け電動ベッド「アリウスシリーズ」

アリウスシリーズは合併症予防や身体機能回復のために、重症患者が寝ている姿勢から座った状態に近い姿勢が取れるよう、ベッド全体が15度に傾き足先を下げながら背上げをする機能「カインドPLUSモーション」を搭載した。背上げ時も全面を覆う柵を装備したことで姿勢が安定しない重症患者が両側から転落するリスクも軽減した。

体重50㌔㌘までは誤差50㌘の範囲で測れる高精度な体重測定機能により、患者のわずかな体重変化を確認できるほか、患者の起き上がりや離床などを知らせる離床センサー、床ずれ防止エアマットレスの操作、睡眠測定などのアクセサリー機能を充実させた。

早期リハビリのために、患者が床に足底をつけ、ベッドサイトに座る姿勢(端座位がとれる低い座高に調節(最低床高32・5㌢㍍)でき、立位を支援する手すり「離床グリップ」は、オプション対応で左右の足側に取り付けられ、0度と90度の2段階で固定できる。

ベッドサイド業務の効率化に向け、操作パネルスタッフが患者に寄り添いながらケアできるよう、頭・胸部付近の棚に各操作機能を集約。ベッドの動き方をイメージしやすいイラストでボタンを表示することで操作性を向上させたほか、患者が夜間に離床しやすいよう足元照明機能を備えている。

搬送性向上のため、12・5㌢㍍キャスターに4輪同時にロック・解除できるセントラルロックシステムを装備しながら、軽量化(135㌔㌘~169㌔㌘)を図り、さらに、エレベーターにも乗り降りしやすいよう総幅99・6㌢㍍の省スペース構造となっている。

ベッドの左右足側に2か所、計4口の「補助コンセント」から電源供給ができるほか、患者が使用する管などをかけるくぼみを柵に設け、ライン管理を容易にした。

ラインアップは機能やカラーバリエーションなどの組み合わせにより合計10種類を用意。価格はオープン価格となる。