技術・製品

複数患者の生体情報を表示【日本光電】

「医用テレメータWEP―1000」上市

「医用テレメータ WEP―1000シリーズ」

日本光電(社長=荻野博一氏、東京都新宿区)は、複数の患者のバイタルサイン(心電図や血圧などの生体情報)をモニタリングする「医用テレメータ WEP-1000シリーズ」(1400/1450)を発売した。

装置本体を薄型ディスプレイに一体化したことから、棚置きや壁掛けなど、さまざまな環境に設置できる。専用架台には送信機やケーブル、小物類のための大容量収納ケースを搭載した。

同社独自の不整脈解析アルゴリズムec1の精度を向上させ、誤アラームの低減を実現。アラームの継続時間や値によってアラームの重要度を上げることができるエスカレーションアラームを搭載し、入床中の全患者アラームイベントは一覧で参照できる。

従来品に比べて長時間のデータ保存に対応し、退床した患者のデータも参照できるので、万一のインシデント対応などでデータ活用が可能となる。

新たにフリック操作に対応し、スマートフォンやタブレット端末のように直感的な操作で、表示人数や位置を簡単に変更可能。メニューウィンドウは機能を目的別にグループ化・アイコン化し、波形や数値を隠さずに表示する。

Web機能を搭載しているので、院内ネットワーク上のPC端末でモニタリング中の患者のレビュー画面を表示することが可能。電子カルテやナースコール(オプション)などとの連携もスムーズで、新たに波形データのMFERへの変換ができる。(別途ライセンスが必要)

価格は550万円(WEP―1450、8人仕様)で、日本光電では初年度に国内の医療機関に800台以上の販売を計画している。