医工連携

描いて消せる骨モデル標本【三田理化メディカル】

解剖学教材「描(カ)ケルトン」発売

ホワイトボードと同様に書き消しできるパーソナル骨モデル標本

三田理化メディカル(社長=千種潤也氏、東京都文京区)は、解剖学の学習教材として、繰り返し描いて消せる、実感して体得できる学生用教材パーソナル骨モデル標本「描(カ)ケルトン」を発売した。

医学部を持たない医療系大学や医療系専門学校では、実際の人体に触れる解剖学実習を実施する機会がなく、人体モデルや骨モデル標本などを用いて実習を行っている。しかし、3次元の立体構造の理解には限界がある。

このような状況を踏まえ、茨城県立医療大学医科学センターの馬場健教授は、色塗りできる骨モデル教材を考案し、シグレイ(社長=鈴木孝洋氏、茨城県土浦市)に製作委託し共同開発した。三田理化メディカルはトライアル販売期間を経て、本格的な販売を開始した。

描(カ)ケルトンは2分の1スケールの成人男性全身骨格モデルで、表面をホワイトボードと同様に書き消し可能な白色の素材でコーティングされている。

馬場教授による骨モデルを用いた授業では、学生(1年次)に骨モデルを購入してもらい、1年次後期科目「人体の構造実習」で自習課題(宿題)として使用した。学生には課題を課し、学生は骨モデルに書き込んだ骨モデルを各自撮影し、画像添付メールとして提出するなど、骨モデルを実習に役立てている。

描(カ)ケルトンのサイズは高さ850㍉㍍。重量は1.2㌔㌘(スタンド0.3㌔㌘)。価格は2万5300円(税込、送料別)。