医工連携

「拡充型血糖クラウド管理システム」運用開始【慶大病院、中部電力、メディカルデータカード】

医療機器メーカー3社とクラウド連携

慶応義塾大学病院(病院長=松本守雄氏)と中部電力(社長=林欣吾氏)、メディカルデータカード(社長=鈴木康之氏)は、慶応義塾大学病院の糖尿病・肥満症外来で、血糖のクラウド管理システムを用いて運用している「遠隔診療支援システム」に関して、医療機器メーカーのLifeScan Japan(社長=佐々木昭氏)とアークレイマーケティング(社長=福永善浩氏)、三和化学研究所(社長=磯野修作氏)とクラウド間連携し「拡充型血糖クラウド管理システム」の運用を開始した。

遠隔診療支援システムは中部電力のデータプラットフォームと、メディカルデータカードのMeDaCaシステムを活用して、患者自身が自宅で血圧や体重、血糖値、インスリン使用量などを記録し、医師が遠隔で確認できるシステムだが、血糖値などの入力は患者自身が手入力する負担感が課題となっていた。

また、医療機器メーカー3社の簡易自己血糖測定器は、各メーカーのアプリに自動データ入力されるものの、医師側は患者の利用する各メーカーのクラウドにログインする必要があり、短い診察時間の中で各社のクラウドを活用することが困難という課題があった。

今回、医療機器メーカー3社のクラウドと、中部電力のクラウドの連携により、MeDaCaシステムを介し、患者の記録データを医師が遠隔でシームレスに確認できるようになり、集約された医療情報が閲覧可能となった。