個別化医療システム構築へ【順天堂大、J&J】
眼科領域でAI活用し共同研究
順天堂大学(東京都文京区)とジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケアカンパニー(東京都千代田区)は、生涯にわたって「健康と見える喜び」を提供するための医療システムの構築をめざし、個人の健康やライフスタイルデータの活用に関する共同研究「デジタル医療講座」(https : //digital-medicine-juntendo.com/)を開始する。
両者は同講座で個々の患者にあった最適な予防・治療の実現に向けた共同研究に着手する。スマートフォンやウェアラブルデバイスなどのモバイルヘルスをはじめとしたIoMT(※)機器から、個人の健康やライフスタイルに関する情報を収集。それを人工知能(AI)で推測し、ドライアイの疑いから角膜異常のリスクまで、早期受診を促すデータとして患者に提供する医療システムを構築する。
また、患者の日々の状態を可視化し、診断支援のデータとして、医師に提供するなど、収集したビックデータを集約・分析し、個々人にとって価値ある情報に変換することで、眼科領域での個別化医療や先制医療に活用していく。
さらに、患者の行動変容を促すスマートフォンのアプリの開発も行い、医療機器としての認証と特許の取得をめざす。
※IoMTとは=医療機器とヘルスケアのITシステムをオンラインのコンピューターネットワークを通じてつなぐという概念。