医工連携

順天堂大と「研究講座」開設【パラマウントベッド】

循環器遠隔管理システム構築

順天堂大学(学長=新井一氏)とパラマウントベッド(社長=木村恭介氏)は、3か年計画で、共同研究講座「循環器遠隔管理学講座」を開設した。

同講座ではパラマウントベッド製の睡眠計測センサー「眠りSCAN」を用いて、入院中から退院後の在宅医療までの患者生体情報の取得と、常に適切な在宅医療を提供する遠隔モニタリングシステムを構築し、総合病院と在宅医療を担うクリニックとの連携を推進していく。

具体的には循環器疾患(心不全)予防に向け「早期発見・診断・治療」、「悪化防止」などに対して、遠隔モニタリングが有用であるか否かを検証し、在宅医療を含めた地域医療での利活用ができるシステムの開発、実用化をめざしていく。

超高齢社会では外来通院が困難な高齢者が急増することが予測される中、特に高齢化が進む循環器疾患者にとって憂慮すべき問題となっている。

厚生労働省が進める地域包括ケアシステムでは在宅医療が注視され、在宅での遠隔モニタリングシステムを用いた日々の体調確認と予後の悪化・増悪の早期検出により、適時に適切な在宅医療を提供するシステムの構築が望まれている

【「眠りSCAN」について】
マットレスの下に設置することで睡眠・覚醒判定、呼吸数、心拍数などを連続的に測定できる非侵襲・非装着なシート型体振動計(一般医療機器)。入院中・療養中ともに使用可能。通信端末の使用により、遠隔モニタリングデバイスとして利用できる。