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「2019国際医用画像総合展」開催【JRC、JIRA】

最新の画像医療機器が一堂に

開会式でのテープカットの様子

日本ラジオロジー協会(代表理事=本田浩氏、JRC)の主催で、日本画像医療システム工業会(会長=新延晶雄氏、JIRA)が運営する「2019国際医用画像総合展」は4月12日㈮~14日㈰の3日間を会期に、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催された。総合展には医師や放射線技師、医療従事者などを中心に多くの関係者が訪れ、3日間で約2万2100人が来場。連日、展示会場は熱気にあふれた。

国際医用画像総合展は1988年以来、日本ラジオロジー協会が主催する「JRC大会」の一環として、日本医学放射線学会総会と日本放射線技術学会総会

展示会場

学術大会、日本医学物理学会学術大会--の3学会と同時開催している。毎回、3学会の会員らが展示会場を訪れ、出展企業との技術的交流を図っている。

総合展の開会式でJRCの本田代表理事は「JRC大会は、かつて横浜以外での開催を考えたこともあるが、(展示会の規模的に)ここでなければ展示会場が確保できないため、横浜で開催している。この総合展はJRC2019のメインイベントで、学会参加の皆さんが期待している展示会である。これからの医療は画像の

展示会場

占める領域が非常に重要になっている。展示会場で画像医療の新しい情報を収集していただければ幸いです」とあいさつした。

次いで、JIRAの新延会長は「今年の総合展は出展社数163社、展示面積8978平方㍍で、ほぼ昨年と同じ規模での開催となる。今回は例年通り、最新の医用画像のシステム・機器・関連機材を展示するほか、注目すべきはA

I技術を利用したイノベーティブな技術・製品を数多く展示しているので、大いに期待しているところです」と展示の傾向を紹介した。

企画展示のJIRAブースに言及しては「医療放射線の最適化、防護、管理に

展示会場

係わる最新技術動向--をテーマに、展示ブースとプレゼンテーションコーナーを設置して、職業被ばく測定・防護にかかわる最新技術を紹介している。ご覧いただきたい」と語り、JRC2019と総合展の成功を祈念した。

このあと、本田代表理事と第78回日本医学放射線学会総会の山下康行会長、第75回日本放射線技術学会総会学術大会の石田隆行大会長、第117回日本医学物理学会学術大会の蓑原伸一大会長、新延会長--の5人が展示会場入口前でテープカットを行い、総合展は開幕した。

会場では出展各社が最新鋭の医療画像機器や周辺機器を一堂に公開した。各

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ブースでは大型スクリーンを使ったプレゼンテーションや、画像診断機器のデモンストレーションが繰り広げられ、多くの来場者が立ち止り見入っていた。

また、来場者らは目的の機器やシステムを見つけては説明員から詳しい解説を受け、最新の技術情報を収集していた。

近年のトレンドである人工知能(AI)を活用した画像診断支援技術も数多く出品された。医療機器の高度化が進み、医療現場で扱う医療画像のデータ量が増加しており、膨大な量の医療画像に対応する医師の診断をサポートし、検査効率化を実現する、さまざまな画像診断支援システムが紹介され、来場者の関

展示会場

心を集めた。