業界団体

展示会事業を強力推進 ー 日本薬科機器協会

「第57回定時総会」で事業計画を決定

「定時総会」での審議の様子

日本薬科機器協会(会長=酒井哲嗣氏、東京都渋谷区)は、6月21日㈭午後3時30分から、東京・湯島の東京ガーデンパレスで「第57回定時総会」を開催した。総会では平成30年度事業計画とそれにともなう収支予算を打ち出した。

総会は司会の小川春雄事務局長が「会員総数60社中、委任状を含め出席46社」と総会の成立を報告し、開会した。

酒井会長

これを受け、あいさつした酒井会長は「当協会会員が一番望んでいることは、病院薬剤部および調剤薬局の先生方や、薬系企業および薬系大学で研究されている先生方との関係を強化し、一緒に新製品を開発して事業を拡大することにある。会員企業と先生方との橋渡しをするのが協会のミッションとなる。そのため協会では展示会事業をはじめとする、会員の皆さまに役立つ事業を強力に推進している」と述べ、今年度は8回の展示会を企画していることを明かした。

また、協会ホームページや協会誌『やげん』、メールマガジン――などの連携を強めるマルチメディア戦略の推進にふれては「協会誌は送付先を大幅に増加し、現在は約4500部を全国の大学薬学部や病院薬局チェーン、製薬研究所などに送付している。ホームページは改良して会員企業がマイページから自社製品のPRや新製品情報を簡単に入力できるようにしたほか、新製品情報は自動的に協会誌に記事として反映される」と広報活動を強化したことを報告した。

そのほかの事業に関しては「新技術・新製品セミナーや参加型ワークショップ、研修会、講演会――などの内容もグレードアップして開催する。前年度から開始した中小企業等経営強化法での経営力向上設備などの税制措置に係る証明書の発行は、482通を発行した。今年度も内容を充実させ、この仕事を進めていく」と紹介し、協会事業への積極的な参画を呼びかけた。

このあと、議案の審議に入り、平成29年度事業・収支決算・監査報告と、平成30年度事業計画・収支予算を、それぞれ担当理事が報告、説明を行い、原案通り承認、可決した。

8学会で併設薬科機器展示会を開催

このうち、平成30年度事業計画では重点事業の展示会の主催として、①日本病院薬剤師会関東ブロック第48回学術大会(8月25・26日、栃木県総合文化センター)②第51回日本薬剤師会学術大会(9月23・24日、ANAクラウンプラザホテル金沢)③第79回九州山口薬学大会(11月3・4日、ビーコンプラザ)④日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会2018(11月4日、静岡県立大学)⑤第57回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会(11月10・11日、米子コンベンションセンター)⑥第28回日本医療薬学会年会(11月23~25日、神戸国際展示場)⑦第40回日本病院薬剤師会近畿学術大会(平成31年1月19・20日、日航ホテル奈良)⑧日本薬学会第139年会(平成31年3月21~23日、幕張メッセ)――の8大会に併設して薬科機器展示会を開催する。

そのほか、事業計画としては、▽新技術・新製品セミナーの主催(第28回日本医療薬学会年会、日本薬学会第139年会)▽ワークショップの主催(第28回日本医療薬学会年会、日本薬学会第139年会)▽新製品開発のアイデアと会員企業とのマッチング(展示会でのリクエストシートの活用)▽中小企業等経営強化法の経営力向上設備等および生産性向上特別措置法の先端設備等に係る生産性向上要件証明書の発行▽研修行事の開催(東京、大阪など)▽懇親行事の主催(出展社懇親会など)▽友好団体行事の共催▽協会誌「やげん」の発行(年3回)▽メールマガジン「薬科機器通信」の発信(毎月1回)▽ホームページによる情報提供――などの事業を推進していく