業界団体

「第20回ASIC」開催【JSIA】

アジアの科学機器業界団体と交流

「第20回アジア科学機器業界団体会議」の出席者

日本科学機器協会(会長=長谷川壽一氏、JSIA)は、9月3日㈬から千葉県の幕張メッセ国際展示場で開催したアジア最大級の科学・計測機器展示会「JASIS2025」の期間中、JASISの視察で来日した海外友好団体の台湾、韓国、タイの科学機器団体の会員らと交流を図ることを目的に、3日午後11時30分から、展示会場隣接の東京ベイ幕張アパホテルで「第20回ASIC(Asia・Scientific・Instruments・Conference=アジア科学機器業界団体会議)を開催した。

来日した友好団体は台北市儀器商業同業公会、韓国科学機器工業協同組合、サイエンス・アンド・テクノロジー・トレード・アソシエーション(STTA=タイ)と、オブザーバーに台湾の中華民國儀器商業同業公會全國聯合會が参加した。

開会にあたり、あいさつしたJSIA国際委員会の下平克彦委員長は「台北市儀器商業同業公会の皆さまには10月に主催する『第17回台北国際計測機器展』へ、われわれJSIAに展示ブースをご提供いただきありがとうございます。韓国科学機器工業協同組合の皆さまには昨年、創設40周年を迎えられ、おめでとうございます。STTAの皆さまにはJASIS2025と同日程で展示会『第15回タイランドラボ』の開催期間中にもかかわらずお越しいただきありがとうございます。また、オブザーバー参加の中華民國儀器商業同業公會全國聯合會の皆さまには大勢の方がご参加いただきありがとうございます」と来日を歓迎し、感謝の気持ちを伝えた。

これを受け、来日した台北市儀器商業同業公会の曹理事長は「私たちはJSIAと強力なパートナーシップを築き、友情を深め、台湾と日本の計器産業の成長を促進していきたい」、韓国科学機器工業協同組合のミンス代表は「今展示会は科学技術を推進する貴重な場で、様々な国の研究者や技術者、ビジネス専門家が協力しながら、新たな飛躍と革新を成し遂げることを期待する」と、それぞれあいさつした。

次いで、STTAのトッサポーン副理事長は「ASICメンバーとして20年以上にわたる関係を築いてきた私たちは、様々な分野で協力を促進し、未来の世代のために絆を強化していきたい」、中華民國儀器商業同業公會全國聯合會の洪水添理事長は「当会は台湾で2018年に設立され、6支部(台北、高雄、台中、桃園、台南、新竹)で構成している。会員数は約1,200社となる。ASICの交流イベントが大きな成果が得られること祈念する」と、各々スピーチした。

ここで、乾杯に立ったJSIAの長谷川会長は「ASICは1994年に第1回を開催し、昨年で20年の節目を迎えた。20年にわたり、相互訪問や主催展示会でのブース交換などを通じ、情報交換と親交を図ってきた。その歩みの中で培われた信頼と協力の精神は未来への大きな力となると確信している。今後は皆さまにとって有益となる具体的な施策を共に検討していきたい」と語ったあと、グラスを高々と掲げ〝乾杯〟をした。

開宴した会場では参加者らが積極的にコミュニケーションを取りながら、世界中の科学技術の発展に向け、さらなる協力関係の強化を誓い合った。