業界団体

「記者会見」で新役員体制発表【日医工】

創立50周年記念事業の総括も報告

記者会見を行う(右から)矢野副理事長、林副理事長、松本会長、東理事長、松原副理事長、穴田専務理事

日本医療機器工業会(日医工)は、8月27日に開催した「2025年度定時社員総会」の終了後、「記者会見」を開き、新たな役員構成として会長・理事長の新体制を敷いたことや、創立50周年記念事業の活動内容、50周年記念誌(A4判、66頁)の概要などを発表した。

会長・理事長の新体制に関しては、医療機器産業を取り巻く環境変化に迅速かつ的確に対応するため、会長・理事長の新体制で運営を行い、業界の持続的な発展に取り組んでいく。新体制で会長は主に体外活動に専念し、理事長は団体運営と事業推進に注力する。なお、会長には松本謙一氏(前理事長)、理事長には東竜一郎氏(前副理事長)が、それぞれ就任した。

創立50周年記念事業の活動報告では、ジャパンヘルス(6月25~27日、インテックス大阪)に出展したことを報告。日医工ブースは▽会員企業紹介▽日医工の歴史▽会員企業マッピング▽未来志向、国際展開――の4テーマで展示された。

また、ブース内では▽ロボット手術の未来▽AI医療機器の今後の展開▽日本におけるR―SUDの取り組み――をテーマに動画セミナーを放映したほか、出展社プレゼンテーションとして、ロシナンテスの川原尚行理事長がアフリカ・ザンビアからオンラインで参加し「アフリカの未来の医療」をテーマに現地レポートと今後の活動について発表した。

来場者アンケートでは、外国人来場者が約3割を占め、その半数近くがメーカー関係者で、来場目的は視察が多く、次いで市場開発、商品開発と続いた。外国人来場者の約6割がアジア・オセアニア地域からとなった。

日医工「50周年記念史」

記念誌で次の50年を見据えビジョン提示

50周年記念誌は、日医工の「50年を振り返り、次の50年を見据える」をコンセプトに刊行された。急速に変化する医療機器産業の中で、日本が国際的リーダーシップを発揮するためのビジョンを提示した。

日本の医療機器の未来像を捉える5つの視点として、①AIと人知のバランス②国際化と人財育成、安定供給③SDGsと単回使用再製造医療機器(R―SUD)④医療DX⑤医療用ロボットの将来像――の5テーマを、専門家や業界リーダーによる座談会やインタビューなどの企画を通じて深く掘り下げ、未来へのメッセージとして掲載している。

そのほか、日医工の活動紹介(ビジョンコミッティ、各種委員会活動など)や50周年記念事業(記念講演、祝賀会、ジャパンヘルス出展など)、歴史編(年譜、役員名簿、会員名簿など)のページを設けている。