7つの展示会を開催へ【日本薬科機器協会】
酒井会長はじめ全役員が留任

日本薬科機器協会(会長=酒井哲嗣氏、東京都渋谷区)は、6月18日㈬午後3時30分から、東京・湯島の東京ガーデンパレスで「第64回定時総会」を開催した。総会では令和7年度事業計画・予算を打ち出したほか、任期満了にともなう役員改選では、酒井会長をはじめ全役員が留任した。
総会は司会の東海林久也事務局長が「本日の出席会員数は委任状提出を含め48社、会員総数61社の過半数を超えている」と総会成立を報告し、開会した。
これを受け、あいさつした酒井会長は、同協会のミッションについて「会員企業の皆さまが1番に望んでいることは、病院薬剤部、調剤薬局の先生方や、薬系の大学、企業に勤務する先生方と、より親しくなり、そして共に新しい商品を開発し、商売を拡大していくことだと思う。会員企業の皆さまと先生方との橋渡しをするのが当協会のミッションで、そのために展示会をはじめ皆さまのお役に立つ事業を今後も強力に推し進めていく」と語った。
新たな活動に言及しては「今年3月、福岡で開かれた日本薬学会年会で、日本病院薬剤師会との共催で『病院リクルートコーナー』を開催した。これは不足している病院薬剤師対策として、薬学会に参加している薬学生に病院薬剤師の仕事をPRする試みで、大きな成果と反響を呼び、先生方との関係も深まった。来年3月の大阪での日本薬学会年会ではパワーアップして『病院リクルートストリート』として企画を進めている」と紹介した。
調剤DXが発展する中にあって、調剤機器の安全性向上に向けた取り組みにふれては「調剤機器の安全性や精度管理など当協会として『調剤機器安全性ガイドライン』を作成するため組織内に安全委員会を設置した。具体的な検討に向けたWGも近々、発足させる予定だ」と述べ、同事業への理解と支援を呼びかけた。
このあと、会則により酒井会長が議長となり、議事録署名に夏目知佳子氏(夏目製作所)と浦田賢一氏(小西医療器)を指名し、議案の審議に入った。
議案は令和6年度事業・収支決算・監査報告、令和7年度事業計画・予算、任期満了にともなう役員改選―で、を担当役員が報告、説明を行い、原案通り承認、可決した。
このうち、令和7年度事業事業計画では、重点事業の展示会事業として、①日本病院薬剤師会関東ブロック第55回学術大会付設薬科機器展示会(8月2・3日、つくば国際会議場)②第84回九州山口薬学大会付設薬科機器展示会(9月14・15日、佐賀市文化会館)③第58回日本薬剤師会学術大会付設薬科機器展示会(10月12・13日、国立京都国際会館)④第64回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会付設薬科機器展示会(11月8・9日、徳島大学)⑤第35回日本医療薬学会年会併催薬科機器展示会(11月22~24日、神戸国際展示場)⑥第47回日本病院薬剤師会近畿学術大会付設薬科機器展示会(令和8年2月14・15日、グランキューブ大阪)⑦日本薬学会第146年会併催展示会(令和8年3月27~29日、関西大学)――の7つの展示会の主催を決定した。

一方、任期満了にともなう役員改選は、事前の理事会で選考した(全役員が留任となる)理事候補が発表され、出席会員の了承を得たあと、臨時理事会が開かれ、互選により、酒井会長をはじめ全役員の役職も再任となる役員体制(下記参照)が発表された。
日本薬科機器協会 令和7年度役員
⦿会 長
酒井 哲嗣(サカセ化学工業)
⦿副 会 長
千種 康一(三田理化工業)
⦿会計理事
湯山 裕之(湯山製作所)
⦿監査理事
池上 尚之(エムアイケミカル)
⦿理 事
園部 克彦(タカゾノ)