役員改選で中島理事長を再選【日医機協】
通常総会で令和7年度事業計画を決定

日本医療機器協会(理事長=中島孝夫氏、東京都文京区、日医機協)は、5月20日㈫午後3時30分から、東京都台東区の上野精養軒で「令和7年度通常総会」を開催した。総会では令和7年度事業計画・収支予算を打ち出したほか、任期満了にともなう役員改選を行い中島理事長が再任した。総会終了後には組合員企業の従業員を対象にした「令和7年度永年勤続優良従業員表彰式」を行った。
総会は司会の吉本英治総務委員が「組合員総数252名中、委任状提出を含め161名が出席し本総会は有効に成立する」と報告し、開会した。

ここで、あいさつに立った中島理事長は「日医機協は本年5月5日で114年目を迎えた。業界最古の団体として、その伝統は今も受け継がれ、今後も継承していきたい」との思いを語ったあと、①薬機法改正②医工連携③企業コンプライアンスの強化――に言及した。
薬機法改正については「本年度は薬機法改正の年ですので、改正でどこがどのように変わったのかを、分かりやすく情報発信していきたい。今回の改正では医薬品の域を出ないと思うが、5年後の改正では医薬品と分離し、医療機器法の制定に尽力したいと思う」と医療機器法の制定に期待を寄せた。
医工連携に関しては「医科器械会館で開催している『ものづくり展示・商談会』を活発に行っていきたい。全国のものづくり企業が本郷に集まり、新たな事業の拡大を展開できるよう願っている」と医工連携による業界発展を祈念した。
企業コンプライアンスの強化では「残念なことに、ここ1、2年の間に業界で不祥事が続いている。日医機協からそのような企業が出ないよう、注意喚起を促し、コンプライアンス遵守の活動を進めていきたい」と企業コンプライアンスの重要性を強調した。
このあと、五十嵐医科工業の五十嵐康夫社長が議長となり議案の審議に入った。令和6年度事業報告と令和7年度事業計画、規約変更を奈良明美事務局長が、令和6年度収支決算と令和7年度収支予算を田中一嘉副理事長が、監査報告を新井健介監事が、それぞれ報告、説明を行い、原案通り承認された。
このうち、令和7年度事業計画では、中島理事長が年頭所感で掲げた重点7項目(下記参照)を中心に、組織内の各委員会、部会、JMIAユースアップの会などで各種事業を推進していくことを決議した。

また、役員改選では推薦により、理事22名、監事3名を選出(下記参照)した。新理事らは別室で第1回理事会を開き、中島理事長の再任を決定した。副理事長の選任は6月13日の理事会で行われる。
日医機協事業計画「重点7項目」
① 各種講習会の開催(Webなど活用)=高度管理医療機器販売業等の営業所管理者および医療機器修理業の責任技術者のための継続的研修、医薬品医療機器等法関連講習会、医療機器業公正競争規約およびコンプライアンス関連講習会
② 医工連携事業の推進=全国各地域のものづくり企業とのオンラインおよび会場開催での展示・商談会の開催
③ 展示会出展について=会員企業にとっての有益かつ医工連携に特化した展示会の検討
④ 関係官庁との連携=厚生労働省、経済産業省などの行政機関に積極的な要望・提案を行い、特に医療機器法の制定に向けての前進を目指す
⑤ 会員企業間の交流=賀詞交歓会、総会後の懇親会、野球大会、ボウリング大会、フットサル大会の開催
⑥ 会員のための医科器械会館の管理・運営=医科器械会館の快適性や永続性の確保
⑦ 災害対策・災害救援活動・BCPなどの研究=東京都、東京消防庁、文京区との協定、医療機器団体として大災害に備えた対応の検討
日本医療機器協会 令和7・8年度役員(五十音順)
■理事長
中島 孝夫(秋山製作所)
■理 事
東 竜一郎(サクラ精機)
植竹 茂(ケイセイ医科工業)
大 平善之(泉工医科工業)
岡 田典久(オカダ医材)
柿沼 明生(カキヌマメディカル)
杉山 竜介(スギヤマゲン)
関口 陽介(ワシエスメディカル)
園部 経夫(タカゾノ)
田中 一嘉(田中医科器械製作所)
田中 耕一(フロンティア)
中島 実佳(あしかメディ工業)
夏目知佳子(夏目製作所)
根本 裕司(ミズホ)
長谷川 亮(ハセガワメディカル)
林 正晃(第一医科)
平尾 泰朗(永島医科器械)
保木 寛明(チェスト)
前多 宏信(フジタ医科器械)
三井 桂子(三井メディカルジャパン)
村瀬 貴博(イトー医科器械)
吉本 英治(ユーワークス)
■監 事
新井 健介(新井製作所)
古関 伸一(本郷いわしや)
根本 理史(根本商会)