業界団体

「2025国際医用画像総合展」開催【JRC、JIRA】

開会式でのテープカットの様子

期間中1万8,357人が来場

日本ラジオロジー協会(代表理事=青木茂樹氏、JRC)の主催で、日本画像医療システム工業会(会長=瀧口登志夫氏、JIRA)が運営する「2025国際医用画像総合展(ITEM2025)」は、4月11日??13日?の3日間を会期に、神奈川県のパシフィコ横浜で開催した。期間中、1万8357人が来場し連日にわたり賑わいをみせた。

「2025国際医用画像総合展」会場の様子

国際医用画像総合展は、最新の医療画像機器や周辺機器を一堂に公開する展示会で、1988年以来、日本医学放射線学会総会と日本放射線技術学会総会学術大会、日本医学物理学会学術大会の3学会と同時に開催している。

「2025国際医用画像総合展」会場の様子

ITEM2025の開会式は4月11日午前9時30分から、会場前で行われた。あいさつに立ったJRCの青木代表理事は「JRCは学術学会と企業が一緒にやっている、かなりユニークな団体で、そのスケールメリットから皆さんに色々な情報を与えることができる。コロナ禍で直接会って話す機会が少なくなっていたが、今回のすばらしい企画のもと熱いディスカッションを行い放射線領域がさらに大きく発展することを期待している」と述べた。

「リアル展示会の魅力を加速する」をコンセプトに展開

「2025国際医用画像総合展」会場の様子

次いで、JIRAの瀧口会長は「今年のITEMは『アクセレレート・ザ・アピール・オブ・リアル』(リアル展示の魅力を加速する)をコンセプトに展開する。出展社数は152社で昨年より5社増え、展示面積は145平米増やし8812平米と非常に広大な規模で開催することができた」と展示規模を紹介した。

また「JIRAステージプレゼンコーナーでは、昨今の重要テーマであるDXやAIをテーマにした企業のPRの場を設けている。そのほか、展示会場ではJIRAの会員企業が自社の技術で医療に貢献したい、との思いから様々なソリューションを実現し、それを商品として来場者にアピールしている。ご来場の皆さまには、そのソリューションの価値をしっかり体験していただきたい」とアピールした。

「2025国際医用画像総合展」会場の様子

展示会の安全対策に言及しては「不測の事態はいつ起こるか分からない、自然災害や人為的災害など、ITEMは災害に対する十分な安全策を講じて運営しているので、安心して展示会場に足をお運びいただきたい」と語った。

このあと、JRCの青木代表理事と第84回日本医学放射線学会総会の高瀬圭会長、第81回日本放射線技術学会総会学術大会の岩永秀幸大会長、第129回日本医学物理学会学術大会の磯辺智範大会長、JIRAの瀧口会長の5人が展示会入口前に張られたテープをカットし、ITEM2025は開幕した。

「2025国際医用画像総合展」会場の様子

会場では出展各社が最新鋭のX線撮影装置やCT、MRI、核医学装置、放射線治療装置、超音波診断装置、医療画像観察関係ソフトウェア、画像データ処理装置、X線防護衣、関連機器――などを出展。各ブースでは装置のデモンストレーションが繰り広げられ、来場者に医療の課題を解決する装置のソリューションをアピールした。

ここ数年はAIやDXを搭載した装置やソフトウェアの出展が増加傾向にあり、AI関連は27社、DX関連は17社が出展。各社がその技術力の高さをPRした。