最新薬事情報の「講演会」【日縫協】
「2025年賀詞交歓会」も開催

日本医療用縫合糸協会(会長=保科保志氏、東京都文京区、日縫協)は、1月29日㈬午後4時30分から、東京・本郷の医科器械会館で「講演会」を開催後、会場を近隣の東京ガーデンパレスに移動し「2025年賀詞交歓会」を開催した。
講演会では医薬品医療機器総合機構(PMDA)医療機器審査第二部から講師2名を招へい。穴原玲子審査役が「生物学的安全性評価と原材料変更に関する通知改定作業の状況について」、山田有菜審査専門員が「原材料通知改定について事例紹介」を、それぞれテーマに講演した。
講演で穴原審査役は生物学的安全性評価と原材料変更の関係性や、生物学的安全性評価通知に関する動き、原材料変更通知に関する動き、今後の予定について解説した。
一方、山田審査専門員は縫合糸パサーの原材料供給業者の変更や、縫合糸の原材料供給業者の変更、カテーテルシャフトの製造工程の変更、先端チップの接着剤の変更――などの事例を想定して紹介した。

引き続き、会場を移動しての賀詞交歓会であいさつに立った保科会長は「近年、世界の国々で軍事衝突が起きていることで、世界経済が影響を受け不安が広がっている。国内では円安、エネルギーや原材料価格の高騰による物価高、人材不足など日本経済に大きな影響がでており、会員企業の皆さまもその対応に苦慮されていることと思う」と国内外の経済状況を憂慮した。

一方、明るいニュースとして、イチローこと鈴木一朗氏が日本野球殿堂入りに続き、アメリカ野球殿堂入りしたことにふれ「日本人選手として、初めて野球の本場であるアメリカでの野球殿堂入りという歴史的偉業を成し遂げたことにとても感動した。今年は『乙巳の年』で成長と実りの可能性が高い年といわれ、これまでの努力や準備が実を結ぶといわれている。まさに鈴木一朗氏の偉業は今年を象徴する出来事になるのではないでしょうか。実を結ぶスピードは人それぞれで、私たちも焦らず辛抱強く取り組む1年にしたいものです」と語った。
会員企業に役立つ情報を発信
今年の日縫協活動に言及しては「当協会は日本医療機器産業連合会(医機連)傘下の団体として、各委員会に派遣した委員の皆さまの活動から得られた有益な情報を共有しているほか、医療機器業公正取引協議会の日縫協支部として、規約の周知活動の支援を行うことで、会員企業の皆さまのお役に立つ情報を発信していきたい」と述べた。
このあと、小森一央副会長が〝乾杯〟を行い、賀詞交歓会は開宴した。参加者らは新年のあいさつを交わしながら親睦を深め合った。ひとときの歓談のあと高瀬守副会長の〝一丁締め〟をもって散会となった。