業界団体

創立50周年記念事業を推進へ【日医工】

「2025年賀詞交歓会」を開催

「2025年新春賀詞交歓会」会場の様子

日本医療機器工業会(理事長=松本謙一氏、東京都文京区、日医工)は、1月9日㈭午後4時30分から、東京・丸の内のパレスホテル東京で「特別講演会」を開いたあと、6時から「2025年新春賀詞交歓会」を開催した。賀詞交歓会には会員をはじめ来賓の国会議員や関係行政の担当官、関係団体の役員ら125名が参加して新年のあいさつを交わし合った。

特別講演会では講師に招へいした医師でNPO法人ロシナンテスの川原尚行理事長が「医療の届かない地へ―アフリカでの挑戦と学び―」をテーマに講演した。NPO法人ロシナンテスは途上国に水と医療を届ける日本発祥の国際協力団体。講演で川原理事長はアフリカでの活動について、安全な水で病気を予防するための給水所の建設や、医療を受けられない人を1人でも減らすための診療所の建設を行うにあたっての苦労やその成果について熱弁した。

松本理事長

引き続き、賀詞交歓会では開会にあたり、あいさつした松本理事長は「当工業会は昨年で創立50周年を迎えた。50周年を記念して、先ほど講演していただいた川原先生が理事長を務めるNPO法人ロシナンテスにクラウドファンディングを実施し、医療に困窮する地域をサポートする。また、6月25~27日の3日間、インテックス大阪で開催される医療機器・ヘルスケア関連製品の国際見本市『ジャパンヘルス』に工業会として参画する」と50周年記念事業を紹介した。

医療機器の3つのキーワード(①安定供給②医療DX③国際展開)の課題に言及しては「安定供給には資材不足や人手不足、サプライチェーン問題など色々な壁があり、いかに安定供給を保っていくかが大事だ。医療DXでは先ほどの講演で川原先生の話を聞き、アフリカではAIが進んでいることを知り、日本でもAIの活用を加速していく必要がある。国際展開では中国やインド、インドネシアなどで国産化が進んでいる。諸外国での地産地消も大事だが、日本国内の医療機器産業あっての国際化だと思う」と述べた。

このあと、来賓を代表して、武見敬三参議院議員、上川陽子衆議院議員、厚生労働省医薬局の城克文局長、厚生労働省医政局の内山博之医薬産業振興・医療情報審議官、経済産業省の南亮商務・サービス審議官、日本医療機器産業連合会の山本章雄会長、NPO法人ロシナンテスの川原尚行理事長、モーリン・アンド・マイク・マンスフィールド財団のミチコ・フィエン氏――の8人が、それぞれの立場で祝辞を述べた。

このあと、東竜一郎副理事長の『乾杯』で賀詞交歓会は開宴した。会場では参集者らがグラスを傾けながら、新年のあいさつを交わした。ひとときの歓談のあと、林正晃副理事長の『閉会あいさつ』でお開きとなった。