業界団体

80周年に向け一層の発展へ【東科協】

「通常総会」で長谷川理事長が再任

「第79回通常総会」での審議の様子

東京科学機器協会(理事長=長谷川壽一氏、東科協)は、5月30日㈭午後3時20分から、東京・上野公園の精養軒で「第79回通常総会」を開催した。2024年度事業計画・収支予算を打ち出したほか、任期満了にともなう役員改選では長谷川理事長が再任した。

長谷川理事長

通常総会の開会にあたり、あいさつした長谷川理事長は、昨年度に新たな試みとして着手した理事会・委員会活動の改革と事務局の効率化に言及し「具体的には、▽会計方式の変更▽技術経済委員会の統合準備▽女性活躍並び事務局の効率化促進▽渉外活動の活発化――に向けた活動を行った。変革はまだ手をつけたばかりだが、協会事業を確かなものにするとともに、変化の先に標準を合わせた打つ手が重要になってくると思う」と一層の発展に向けた取り組みを紹介した。

協会の主要事業にふれては「JASIS2023は4年ぶりに制約がない形での開催となり、3日間で前年を30%上回る来場者数を記録した。本年9月4日から幕張メッセで開催するJASIS2024に向けても準備活動を始めており、より充実したものとなるよう取り組んでいるのでご期待ください。一方、毎年発行している科学・分析機器総覧は、本年も制作準備に入っている。WEB版の科学機器総覧も昨年同様に日本最大級の科学機器ポータルサイトとしてPRしいく」と述べた。

そのほかの事業に関しては「協会の伝統行事である熱海での新春大懇親会も4年ぶりに開催でき、88社176名が参加して、会員の皆さまの大切な交流の場である懇親行事がコロナ禍前の形に戻り大変うれしく思っている。また、来年は日本科学機器協会と東京科学機器協会は共に80周年を迎える。激しさを増す社会変化の中で協会の発展には一層の公益的意義が求められる。協会として業界の発展と会員企業の繁栄に貢献できるよう役員そして事務局が一丸となって尽力していきたい」と語った。

このあと、長谷川理事長が議長となり、岡田事務局長が「会員総数330名中、出席92名、委任状提出145名の計237名」と総会成立を宣言し、議案の審議に入った。

議案は2023年度事業・収支決算報告、2024年度事業計画・収支予算、入会金および会費規約改定、役員改選――など。いずれの議案とも担当役員が報告、説明を行い原案通り承認、可決した。

このうち、2024年度事業計画では、日本科学機器協会と日本分析機器工業会との共同主催のJASIS2024の開催に向け、日科協に協力して実務の運営に携わるほか、科学・分析機器総覧2025の発行、WEB科学機器総覧の運営に協力する。そのほか、機関誌の発行やホームページの充実、研修会・講演会の開催、国際関連事業の実施、会員の交流事業の開催――などの推進を決定した。

一方、役員改選は選挙により、新理事候補を選出。新理事らは別室で第一回理事会を開き、長谷川理事長、入江副理事長、柴田副理事長、下平財務理事の再任と、高橋理事の財務理事への昇格を決定した。

東京科学機器協会
2024・2025年度役員・相談役

⦿理事長(代表理事)
長谷川壽一(英弘精機)
⦿副理事長(代表理事)
入江 一光(入江)
⦿副理事長
柴田 眞利(柴田科学)
⦿財務理事
下平 克彦(田中科学機器製作)
高橋 秀雄(池田理化)
⦿専務理事
山本 直樹(東京科学機器協会)
⦿理事
竹田 拓人(竹田理化工業)
富山 裕明(富山科学工業)
平田 紀行(島津サイエンス東日本)
西岡 光利(佐竹マルチミクス)
福島  亮(フクシマガリレイ)
谷尾 俊昭(日本理化学器械)
野村 篤史(新東科学)
三田村義崇(日本計量器工業)
浦  明子(相馬光学)
大舘 洋一(ダルトン)
金谷幸一郎(堀場アドバンスドテクノ)
白井 一夫(東京硝子器械)
中井  泉(島津理化)
荻田 容宏(東京スクリーン)
山田 義之(堀場製作所)
葭  哲二(アズワン)
⦿監事
栗田 宣義(日本フリーザー)
土井 将司(フロン工業)
⦿相談役
入江 照四(入江)
矢澤 英人(ダルトン)
関谷 幸弘(関谷理化)
杉山雄之介(スギヤマゲン)
荻田 隆久(東京スクリーン)
木崎 民生(池田理化)
佐藤 紀一(佐藤真空)
増田 太郎(トーマス科学器械)