今年も元気に事業推進へ【日医機協】
「令和6年賀詞交歓会」に会員ら180名参集
日本医療機器協会(理事長=中島孝夫氏、日医機協)は、1月12日㈮午後6時から、東京・内幸町の帝国ホテルで「令和6年賀詞交歓会」を開催した。会員や来賓の行政機関の担当官、関係団体の役員ら約180名が参加した。
冒頭、年頭のあいさつに立った中島理事長は、能登半島地震で亡くなった方々に哀悼の意を表し、被災された方々にお見舞いを述べたあと「昨年5月にコロナ感染症が2類から5類になったことで、当協会の創立112周年の記念行事を無事に開催することができ、併せて創立112周年記念誌を発行することができた」と報告し、会員の協力に対して感謝の気持ちを表した。
今年が激動の1年になることを予測しては台湾の総統選挙とロシア大統領選の成り行きを心配する一方で「7月にはパリでオリンピック・パラリンピックが開催される。この時だけは平和の祭典で、世界中が1つになり、大いに盛り上がることでしょう」と語った。
日本と米国の選挙に言及しては「9月には自民党総裁選がある。アンケート調査によると様々な候補者の人気度の順位が発表され、欄外の有力者もいるため実際、ふたを開けてみなければ誰が総裁になるかわからない。一国のリーダーが決まるので、関心度は高くなっている。11月にはアメリカ大統領選挙があるが、現時点では共和党が優勢とのことで、トランプ氏が再選される可能性が高い。過激なトランプ氏が大統領になれば、世界はまた大きく影響を受けるでしょう」と述べた。
さらに「世界人口の72%は専制国家に住み人たちで、民主国家に住み人たちは30%に満たない状況です。グローバルサウス(南半球を中心とした途上国)の国々との連携が大事になっており、欧米だけでは世界は動かなくなっている。ロシアがウクライナへ侵攻したことで世界は新冷戦の時代に入ったといわれており、世界が安定しなければ医療機器の安定供給に影響を及ぼす」と政界情勢を懸念した。
今年の干支『甲辰』にふれては「2つの組み合わせである甲辰は『成功という芽が成長していき、姿を整えていく』といった縁起の良さを表している。本年がどのような年になろうとも、当協会は元気一杯に活動していきたい」と活発な協会活動に意欲を示した。
このあと、来賓を代表して文京区の成澤廣修区長、東京都保健医療局食品医薬品安全担当の早乙女芳明部長、医療機器産業連合会の山本章雄会長、医療機器センターの菊地眞理事長――らが、それぞれの立場で来賓祝辞を述べた。
ここで、根本裕司副理事長の『乾杯』で賀詞交歓会は開宴した。会場では参集者らが新年の賀詞を交わしながら、それぞれの飛躍に向け、決意を新たにした。ひとときの歓談のあと、田中一嘉副理事長の『中締め』で散会となった。