業界団体

新会長に山下尚登氏就任【医器販協】

「第25回定時代議員会」で役員改選

「第25回定時代議員会」での審議の様子

日本医療機器販売業協会(医器販協)は、6月21日㈬午後2時から、東京・大手町の東京會舘スタールームで「第25回定時代議員会」を開催した。代議員会では任期満了にともなう役員改選を行い、浅若博敬会長が顧問に退き、山下尚登副会長が新会長に昇格した。

浅若・前会長

総会の冒頭、あいさつした浅若会長は「医器販協は平成10年11月の発足以来、医療制度への貢献、社会ニーズへの対応などを通して業界発展を目指し、医療機器販売業者唯一の団体として活動をしてきた。定時代議員も本日で25回目を迎えた」と医器販協の歩みを回顧した。

患者安全のため機能する業界へ

昨今の業界環境にふれては「少子高齢化や働き方改革など社会構造が大きく変わる変革期で、変革に向けた制度の再設計が行政の検討会でも議論されている。われわれ業界も医療制度を支える一員として活動しているので、こうした大きな変革の流れと無関係でいるわけにはいかない。しかしながら大きな変革の流れの中にあって患者の安全のために機能する業界の基本的な価値を理解いただき、その役割を適正かつ持続的に果たしていける環境整備をすることも重要だと考えている」と述べ、業界に山積する課題解決に向け、医器販協事業への理解と協力を呼びかけた。

このあと、齋藤匡人専務理事が「代議員総数212名中、出席41名、委任状提出153名」と代議員会成立を宣言し、浅若会長を議長に議案の審議に入った。

議案は2022年度事業報告、同決算報告・監査報告、理事・監事の改選の3件。いずれの議案とも事務局が報告、説明を行い、3件とも原案通り、承認、可決した。

このうち、理事・監事の改選では、2023・24年度の理事・監事候補者が発表され、出席代議員の承認を得たあと、新理事らは「臨時理事会」を開き、理事の互選により、山下副会長が会長に昇格し、副会長に小西賢三、阿部篤仁両氏が再任し、五嶋淳夫氏が新たに就任した。また、常任理事には冨木隆夫、服部昌樹両氏が再任し、尾形龍紀、国分雅広、八神徹の3氏が新たに就任した。専務理事には齋藤氏が再任し、顧問に浅若博敬氏が就任し、森清人氏が再任した。これにより、医器販協は新役員体制(下記参照)をスタートさせた。

山下・新会長

ここで、あいさつに立った山下会長は「大変微力ではありますが、代議員や会員の皆さまのお力添え、ご指導のもとに全力を尽くしていきたい」と抱負を述べた。

議案審議の終了後は報告事項として、23年度事業計画・事業予算の内容が報告された。

23年度事業計画では、9つの重点課題(下記参照)を掲げ、課題解決に向けて、医器販協の部会・委員会・研究会で各種活動を展開していく。

医器販協の2023年度重点9課題

①医療機器の流通の諸課題に対する具体的対策
②医療業界のICT化に向けての対応および推進
③DXへの対応などを考慮した継続的研修の実施
④大規模災害、感染症発生対策および緊急時の供給体制確保の検討
⑤医薬品医療機器等法への対応
⑥価格調査、調整幅および価格改定の毎年実施問題への対応
⑦企業倫理行動指針の遵守
⑧医療機器業公正競争規約の遵守
⑨医器販協組織のあり方の検討

日本医療機器販売業協会「2023・2024年度役員」
会  長
山下 尚登(山下医科器械)
副  会  長
小西 賢三(小西医療器)
阿部 篤仁(クロスウィルメディカル)
五嶋 淳夫(やよい)
常任理事
冨木 隆夫(冨木医療器)
服部 昌樹(名古屋医理科商会)
尾形 龍紀(四国医療器)
国分 雅広(サンメディックス)
八神  徹(八神製作所)
理  事
竹山 茂樹(竹山)
松本 利光(ムトウ)
柴田 清孝(シバタインテック)
佐藤  一(オーリンク)
益子 和大(日成メディカル)
栗原  勝(栗原医療器械店)=新任
秋沢 英海(ウイン・インターナショナル)
髙橋 一巳(MMコーポレーション)
上條 栄規(上條器械店)
宮本 治郎(丸文通商)
野中 治男(協和医科器械)
一幡 泰隆(三笑堂)=新任
宮野  哲(宮野医療器)
森川  卓(いわしや森川医療器)
堀井  啓(大黒)
藤本 憲和(西日本メディカルリンク)=新任
吉原  徹(シーメック)
髙井 達朗(東京ダイヨー器械店)
尾形 慎哉(シバタ医理科)=新任
二之宮義泰(イノメディックス)
諸平あゆみ(マコト医科精機)
河野 和行(河野医科器械)=新任
海井 朗弘(海井医科器械)
市川誠一郎(アイティーアイ)=新任
秦   一(琉球光和)
専務理事
齋藤 匡人(日本医療機器販売業協会)
監  事
大森 森次(大森器械店)
佐藤 英輔(丸木医科器械)=新任