「創立112周年記念式典」【日医機協】
伝統を継承し次世代に向け一層飛躍へ
日本医療機器協会(理事長=中島孝夫氏)は、5月23日㈫に上野精養軒で開催した令和5年度通常総会、永年勤続優良従業員表彰式の終了後、会員ら約100名の参加のもと「創立112周年記念式典」を挙行した。
開会にあたり、あいさつに立った中島理事長は「当協会は明治44年5月の創立以来、本年で112年を迎えた。本来なら110周年の佳節に執り行うところ、新型コロナウイルス感染症の影響で本日の開催となった。112周年という年に記念式典を開催するのは、コロナ禍で協会も事業の縮小を余儀なくされ、イベントはすべて中止となり、世界中が大変な思いをしたことを、後世に伝えるためである」と112周年記念式典を開催する意義を説明した。
112年の歴史を回顧しては「当協会は業界最古の団体で今日に至るまでには、多くの困難があったと思う。先人が遺した数々の業績は、業界史にとっても財産といえる。私たちはこの歴史を絶やすことなく、後世に伝えていく責任がある。古き良き伝統は継承しながら、時代に即した事業を模索し、次の10年を目指して、会員企業にとって有益で魅力ある団体を目指していきたい」と語った。
今後、医療機器産業の発展に向け、AIの活用が重要になることを予測しては「人生100年時代に入り、個人の健康管理への関心が高まっている。医療機器産業もそれに応える形で、AIを活用した健康管理アプリやモニタリングデバイスの開発が進み、疾患の早期発見や健康な生活が促進されている。AIによって、より良い医療を提供し、より良い社会が実現することを期待したい」と医療機器産業の未来を見据えあいさつとした。
このあと、来賓を代表して、文京区の佐藤正子副区長と、東京都福祉保健局健康安全部薬務課の中島真弓課長、日本医療機器産業連合会の三村孝仁会長が祝辞を述べ、今村清理事が『乾杯』の発声を行い、祝賀会は開宴した。
会場では会員らが祝杯を重ねながら、創立112周年を祝福し合った。また、協会の歴史を紹介する記念動画が上映され、参加者らは協会の歩みを振り返りながら和やかに懇談した。ひと時の歓談の後、田中一嘉理事の『中締め』で散会となった。