湯島小で医療機器展示会【JMIAユースアップの会】
小学生向けに体験学習を実施
寄稿 JMIAユースアップの会
日本医療機器協会(理事長=中島孝夫氏、JMIA)に加盟する企業の若手経営者や幹部社員らで組織するJMIAユースアップの会(代表幹事=新井健介氏)では、平成26年より小中学生向けに体験学習型の医療機器展示会を開催してきました。
第1回の湯島小学校からはじまり、第2回本郷台中学校、第3回本郷小学校、第4回湯島小学校、第5回本郷台中学校、第6回根津小学校、第7回本郷小学校――と医療機器関連の企業が集積している文京区にある小中学校で開催しています。
この取り組みは、この地域に生まれ育ち、学ぶ子どもたちに普段目にすることのない医療機器を間近に見て、触って、体験してもらうことで、医療や健康の大切さ、地元の歴史や産業について学習する機会を提供することを目的としています。
本年度は10月26日㈬に第8回見て、触って、体験して学ぶ「医療機器」展示会を湯島小学校で開催しました。湯島小学校での開催は第4回以来の5年ぶり3回目となります。いまだにコロナ感染症の影響がある中でありますが、例年積極的に展示をしてくださっている企業様に加え、湯島小学校とのご縁の深いミズホ株式会社様、フクダ電子株式会社様の初出展2社を加えた12社のご協力をいただきまして盛況に行われました。
1・2校時で4年生55名、3・4校時で5年生88名、5・6校時で6年生53名が数名のグループに分かれて各社ブースを見学しました。子どもたちは初めて見る医療機器に興味津々で、小走りでブースに向かう姿も見られました。
各ブースでは、真剣な眼差しで説明を聞き、実際に触れたり、動かしたりすることで理解を深めていました。また、時に鋭い質問を投げかけ企業の皆様を驚かせる光景も見られました。
出展された医療機器の中には、実物を目にしたことがある身近なもの、ドラマなどで目にしたことがあるものもあり、自身の経験と結びつけられることでより深い学びになったのではないかと思います。当然のことながら、初めて目にする医療機器の方が多かったようで、医療機器という世界の広がりを感じてもらうことができました。
また、今回は1学年2時間の見学時間をとりましたが、残念ながら時間の都合上、12社全てを見ていただくことができなかったグループもありました。少しでも多くのことを学ぼうと終了時間ぎりぎりまで真剣に説明を聞いていました。
このような状況を見た6年生の担任の先生から「休憩を短くして開始時間を早め、見学時間を伸ばしたい」とのご要望をいただき、6年生の部は企業の皆様のご協力のもと見学開始時間を早めることとしました。
展示会は全体を通して学校の皆様、企業の皆様のご協力により非常にスムーズに運営することができました。第1回から第8回まで継続的に行ってきたことにより、本展示会が学校の皆様、企業の皆様に恒例行事として受け入れられ、認知されてきたように感じました。
本会としても、来年以降も引き続き医療機器展示会を開催していき、子どもたちに医療や健康の大切さ、地元の歴史や産業について学習する機会を提供していきたいと考えております。
本行事は企業の皆様の協力なくしては実現できない行事であります。今後とも本会会員企業と日本医療機器協会会員企業の皆様にはご協力いただければ幸いです。
最後になりますが、今回の湯島小学校での医療機器展示会では、感染予防のため再三の手指消毒、機器の清拭を実施していただき、出展社の皆様には例年の展示会以上にご負担をお掛けしました。運営に不手際もあったかと存じますが最後まで快くご対応いただいた企業各社に厚くお礼申し上げます。
出展企業と展示医療機器
▽オカダ医材=陰圧式固定具マジックベッド
▽河野製作所=縫合糸、世界最小縫合針
▽あしかメディ工業=ガーグルベースシリーズ、おう吐用凝固シート、どこでもボンベカー・説明用酸素ボンベ、ひえ子シリーズ
▽アトムメディカル=保育器
▽第一医科=赤外線フレンツェル
▽トミーメディコ=小型微量遠心機
▽プラトンジャパン=歯科用インプラント説明模型、歯科用器具
▽バイオ・インターナショナル=リフト式体重計
▽ケイセイ医科工業=スキンステープラー
▽ミズホ=杉田クリップ、HYBRIX
▽メディ・ジャパン=装具、サポーター、弾性着衣
▽フクダ電子=AED(自動体外式除細動器)