事業計画・予算 打ち出す【OMETA】
「2022年度通常総会」開く
海外医療機器技術協力会(会長=松本謙一氏、OMETA)は、6月23日㈭午後2時から、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで「2022年度通常総会」を開催した。総会では2022年度事業計画・予算を打ち出した。
総会の冒頭、あいさつに立った松本会長は「コロナ禍やロシア・ウクライナ紛争など次から次へと時代が変動している中、OMETAという組織はますますその重要性が増していると思う。会員の皆さまと今後の世界情勢を注視しながら、日本の医療機器産業のさらなるグローバル化を目指して頑張っていきたい」と述べた。
このあと、矢野守専務理事が「正会員総数64社中、書面表決提出64社」と総会成立を告げ、議案の審議に入った。議案は2021年度事業報告、同年度決算報告、22年度事業計画、同年度活動計算書、理事新任の件――などを矢野専務理事が説明し、監査報告を間嶋恒吾監事が報告した。いずれの議案とも原案通り承認、可決した。
このうち、22年度事業計画では、▽JICA(国際協力機構)やJETRO(日本貿易振興機構)との情報交換と連携▽JICS(日本国際協力システム)経済社会開発計画案件保健医療分野の情報収集▽ODA案件の勉強会、意見交換会の実施▽MEJ(メディカル・エクセレンス・ジャパン)の国際連携事業「MExx構想」についての情報共有に努める▽日本医療研究開発機構(AMED)の開発途上国・新興国での医療技術等実用化研究事業の情報共有に努める▽日本ウズベキスタンシルクロード財団ヘルスケア部会との連携▽厚生労働省輸出証明の照合事業の推進▽ODA案件での供与医療機材の稼働状況の追跡調査――などの事業推進を決定した。
また、理事新任の件は理事会社の担当者の変更に伴い、アトムメディカルの新福卓也グローバル事業部部長が新理事に就任したことが報告された。
総会終了後は特別講演会が行われ、メディカル・エクセレンス・ジャパンの北野選也業務執行理事の来賓あいさつのあと、松本財団の長谷川フジ子事務局長(東京医療保健大学大学院客員教授)が「医療機器をめぐる最新の状況~再製造単回使用医療機器(R―SUD)について」、パラマウントベッドの坂本郁夫常務が「コロナから学ぶ、新たなヘルスケア環境」をテーマに、それぞれ講演した。