新会長に千種氏 就任【大阪医療機器協会】
「第74回定時社員総会」で決定
大阪医療機器協会(会長=増本忠次氏)は5月27日㈮午後4時から、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪で「第74回定時社員総会」をWeb併用で開催した。今回も昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症に配慮して会場出席者は1社1名に限定して開催された。総会では任期満了に伴う役員改選で増本忠次会長が退任し、千種康一副会長が新会長に就任した。
物故者への黙とうの後、増本会長があいさつに立ち「会長を拝命して皆さまのお力添えのおかげで今日まできた。ありがとうございました。ご存知のように2019年に新型コロナウイルス感染症が始まり、急激に世界が大きく変わった。日本の感染対策は世界に比べ、抑えられているが、経済ではGDPを見ても伸び悩んでいる。コロナ禍で国別の経済格差と物流による第1波、ロシアのウクライナ侵攻による第2波、そして急激な円安による第3波が予想される」と世界情勢を憂慮した。
日本の経済対策に言及しては「メディアで論じられている現在の対応策は主に大企業向けに思う。ばら撒かれた補助金、支援金はいずれ回収される。日本の対策は中堅企業を強くして、労働力の分配と人材維持、育成を考えているように思う。金融面から見ても信用金庫の統合が進み、一般企業でも急にM&Aが増えている。当協会もその多くが中小企業で構成されている。今こそ協会の結集と信頼関係、絆が必要に思う。我々は協会を含めて非常に問題が山積している。それらを協会員同士の連携と深い情報交換によって技術力の継承と発展に努めるべき時だと思う」と述べ、会員間の一層の団結を呼びかけた。
ここで、増本会長を議長に議事審議に入り、令和3年度事業報告、同決算報告、令和4年度事業計画案、同収支予算案を、それぞれ全会一致で承認、可決した。
次いで、役員の任期満了に伴う選任が行われ、新たな理事が選任された。また、増本会長の会長任期満了に伴い、千種康一氏が新たに会長に就任した。
全ての議事を終了後には優秀社員表彰式が執り行われ、13名の優秀社員(下記参照)が表彰された。優秀社員を代表して沢井竜也氏(コムラ製作所)が代表謝辞を披露、増本会長からは表彰楯が贈られた。
〝つなぐ〟協会めざす
「健康」「医療」「福祉」の課題解決へ
総会の最後には、千種新会長の会長就任挨拶があり「社会情勢の変化や医療技術の進歩など、医療機器企業が求められる役割は年々増してきている。一企業や協会単独では対応が難しい時代にもなってきた。協会はこれまで以上に友好団体、諸団体をはじめ行政、官庁、学術機関とも業界、業種、地域、世代を超えて連携し、次世代と新たなスタートアップを育成して対応する『つなぐ』協会を目指す。2025年には大阪・関西万博も開催が予定され、関西経済のみならず日本経済の復活の起爆剤として期待される中、協会として、これからも原点を見失うことなく、持続可能な未来に向かって活動を続け『健康』『医療』『福祉』の市場に対して様々な課題解決とニーズに、幅広く連携を拡げながら挑戦していく」と抱負を述べ、定時社員総会は終了となった。また、総会終了後に理事会が開催され、新たな役職や監事(下記参照)も決定した。
大阪医療機器協会 令和4・5年度役員
●会 長
千種 康一(三田理化工業)
●副 会 長
川本 武(川本産業)
菅原 充史(スーガン)
森川 卓(いわしや森川医療器)
林 高広(小西医療器)=新任
平岡 晋輔(星光医療器製作所)
●会計理事
平田 全孝(メディコスヒラタ)
●理 事
林 延弘(アスカメディカル)
井内 卓嗣(アズワン)
北畠 隆(北畠医科器械)
小村 泰右(コムラ製作所)
弘野 俊彦(白井松器械)
増本 龍樹(シーホネンス)=新任
堀井 啓(大黒)
山田 圭一(大研医器)
辻本 淳一(辻本メディカル)=新任
長田 宏之(日光医科器械)
村中 宏行(村中医療器)
米澤 弘幸(米澤器械工業)=新任
●監 事
湯山 裕之(湯山製作所)
野中 崇好(野中医科器械)
【優秀社員表彰者(会社名五十音順)】
▽伊藤英里香(アズワン)
▽沢井竜也(コムラ製作所)
▽清水正憲・水杉圭吾(シーホネンス)
▽重根一隆・小澤達也(セイコーメディカル)
▽数原幸平・瀧本宏明・多久和良(大研医器)
▽能勢博治・福田滋之(大黒)
▽井手ノ上仁志(大同工業所)
▽野中誠(三田理化工業)