業界団体

『2022国際医用画像総合展』開催【JIRA】

期間中に11,153人が来場

開会式でのテープカットの様子

日本ラジオロジー協会(代表理事=金澤右氏、JRC)の主催で、日本画像医療システム工業会(会長=山本章雄氏、JIRA)が運営する「2022国際医用画像総合展」(ITEM2022)は、4月15日㈮~17日㈰の3日間を会期に、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催した。今回は138社が出展し最新の医療画像機器や周辺機器を公開。3日間で1万1153人が来場し、にぎわいをみせた。また、Web展示会(https : //item2022.com/)も併催され5月18日㈬まで公開されている。

ITEMは1988年以来、日本医学放射線学会総会と日本放射線技術学会総会学術大会、日本医学物理学会学術大会の3学会と同時開催している。

ITEMの開会式であいさつした金澤代表理事は「3年目となる新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延に加え、ロシアのウクライナへの軍事侵攻により、世界の流通や経済は極めて困難な状況に陥っている。そのような中で昨年以上の規模で展示会にこぎ着けた関係者の方々にJRCを代表して感謝申し上げ、その成果を大いに期待している」とJIRA関係者に感謝の意を表明した。

また、「近年、放射線診療は素晴らしい進歩を遂げているが、これからの時代には展示の特別企画テーマであるAIやDX、放射線管理、COVID― 19対策は欠かせないものとなっている。入念に準備してくださった特別企画と機器展示により、ITEM2022に参加された全ての方々にとって得ることが多い素晴らしい展示会になることを確信している」とITEM2022の成功を祈念した。

次いで、山本会長は「ITEM2022はリアル展示とWeb展示のハイブリッド開催となり、リアル展示はここパシフィコ横浜に出展社138社、展示面積7910平方㍍の規模となり、昨年より展示規模が拡大し、だいぶ回復してきている」とコロナ禍で展示規模が縮小していたが、回復傾向にあることを報告した。

ITEM2022のテーマ『未来への潮流と変革』に言及しては「出展各社が新しい技術、イノベーティブな技術、AIやICTを含めて色々なものを展示している。来場者の皆さまには、それらをご覧になられて新しい医療につなげていただきたい。JRC2022、ITEM2022が盛大かつ成功裏に開催されることを祈念する」とあいさつした。

このあと、金澤代表理事と第81回日本医学放射線学会総会の村上卓道会長、第78回日本放射線技術学会総会学術大会の白石順二大会長、第123回日本医学物理学会学術大会の西尾禎治大会長、山本会長――の5人が会場入口前でテープカットを行い、ITEM2022は開幕した。

会場では出展各社が最新鋭のX線撮影装置やCT、MRI、核医学装置、超音波診断装置、医療画像観察関連機器、画像データ処理ソフトウェア、周辺機器――などを出展。各ブースでは製品のデモンストレーションを精力的に行い、製品の特徴をアピールした。

来場者は画像診断、治療の現場における効率化、安全性につながる製品や技術を求め、会場を見て回り、実際に製品にふれながら、出展各社の担当者からの説明を受け、進化し続ける画像診断機器や周辺機器の最新情報を収集していた。

また、ここ数年、ITEMへの出展傾向としてAIを搭載した装置やソフトウェアの出展が増加。今回は21社77件のAI搭載製品や技術が公開され、来場者の注目を集めた。