見て、触って、体験して学ぶ「医療機器」展示会in 本郷小学校
寄稿 JMIAユースアップの会
日本医療機器協会(日医機協)加盟企業の若手経営者や幹部社員らで組織するJMIAユースアップの会(代表幹事=岩田雅人氏)では、平成26年より小中学生向けに体験学習型の医療機器展示会を開催してきました。
第1回の湯島小学校からはじまり、第2回本郷台中学校、第3回本郷小学校、第4回湯島小学校、第5回本郷台中学校、第6回根津小学校と医療機器関連の企業が集積している文京区にある小中学校にて開催しています。
この取り組みは、この地域に生まれ育ち、学ぶ子供たちに普段目にすることのない医療機器を間近に見て、触って、体験してもらうことで、医療や健康の大切さ、地元の歴史や産業について学習する機会を提供することを目的としています。
さて、昨年度、コロナ感染症の影響で中止となりました「医療機器展示会」を本年度、本郷小学校で11月16日に開催しました。本郷小学校での開催は第3回以来の5年ぶり2回目となります。
いまだにコロナ感染症の影響があるなかでありますが出展11社のご協力をいただきまして午前の3時限で5・6年生134名、午後の2時限で同じく5・6年生102名が参加をして盛況に行われました。
3~6名のグループ(各時限に11グループずつ)に分かれて各社ブースを見学しました。児童の皆さんは初めて見る医療機器に興味津々で、小走りでブースに向かう姿も見られました。
各ブースでは真剣な眼差しで説明を聞き、実際に触れてみたり、動かしたりすることで理解を深めていました。出展された医療機器の中には、実物を目にしたことがあるもの、ドラマなどで目にしたことがあるものもあり、自身の経験と結びつけられることでより深い学びになったのではないかと思います。
また、残念ながら時間の都合上、11社全てを見ていただくことはできませんでした。見学終了時には児童の皆さんから「全部見たかった」「もっと見たい」との声も聞かれ、出展社の皆さまのご厚意で授業の合間の休憩時間と昼食後の休憩時間にもブースを解放していただきました。
休憩時間にも関わらず多くの児童が各社ブースを訪れ、出展社の皆さまは休む間もないほどで、児童の皆さんの『学びへの意欲』をひしひしと感じたのではないかと思います。
この学校展示会は地域への貢献という意味でも非常に有用なことであります。また、同校より再度の開催を依頼されております。来年以降も引き続いて学校での展示会を開催していきたいと思います。
本行事は各社の本業とはほとんど関係のないものではございますが、そう言った中でも皆さまの協力なくしては実現できない行事であります。今後とも本会会員企業と日本医療機器協会会員企業の皆さまにはご協力いただければ幸いです。
最後になりますが、今回の本郷小学校での学校展示会では、感染予防のため再三の手指消毒、機器の清拭を実施していただき、出展社の皆さまには例年の展示会以上にご負担をお掛けしました。運営に不手際もあったかと存じますが最後まで快くご対応いただいた企業各社に厚く御礼申し上げます。
【学校展示会の出展11企業の展示内容】
▽オカダ医材=陰圧式固定具マジックベッド
▽河野製作所=縫合糸、世界最小縫合針
▽あしかメディ工業=ガーグルベースシリーズ、嘔吐用凝固シート、どこでもボンベカー・説明用酸素ボンベ、ひえ子シリーズ
▽アトムメディカル=保育器
▽第一医科=エアトーン、エコー
▽トミーメディコ=小型微量遠心機
▽プラトンジャパン=歯科用インプラント模型、口腔内模型、歯科用医療機器
▽バイオ・インターナショナル=リフト式体重計
▽フジタ医科器械=訓練用顕微鏡、脳神経外科手術鋼製小物
▽ケイセイ医科工業=スキンステープラー
▽メディ・ジャパン=装具、サポーター、弾性着衣