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ヘルスケア部会「セミナー」開催【日本ウズベキスタン財団】

「ビジネスセミナー」会場の様子

ウズベキスタンの日本企業の活動を紹介

日本ウズベキスタン・シルクロード財団ヘルスケア部会(部会長=松本謙一氏)は、5月31日㈪午後3時から、東京・大手町のKKRホテル東京で「第24回シルクロード・ビジネスセミナー」(テーマ=2021年ウズベキスタン共和国独立30周年および『若者支援と健康増進の年』に関連して)を開催した。

松本部会長

開会にあたり、あいさつした松本部会長はウズベキスタンの今年の戦略的テーマ『若者支援と健康増進の年』に言及して「ヘルスケア部会は日本の医療サービスの海外展開における対ウズベキスタンの具体化の促進を目的に各種事業を展開しており、その活動が戦略的テーマと関連することを期待したい」と述べた。

医療機器の輸出に関する新たな考え方にふれては「今後は発展途上国も含めて色々な国で、医療機器を必要に応じて、その国で作ることも考えていくべきだろう。そのためにはレギュレーションの国際的ハーモナイゼーションや共同治験などが不可欠になるが、一口に国際化といっても色々なハードルがあり、それを1つひとつクリアしていかないと〝言うは易く行うは難し〟になってしまう」と医療機器の国際化に向け、生産拠点の多元化の必要性を説いた。

ウズベキスタンの医療事情に関しては「ウズベキスタンは日本に比べ出生率は高いが、未熟児で生まれる赤ちゃんも多く、未熟児の赤ちゃんの死亡率も高い。それを抑止する未熟児保育の必要性が求められている。この点も含めて協力できれば思う」と語った。

このあと、ビジネスセミナーでは島津製作所の寺崎健太医用機器事業部海外営業部マネージャーと島津理化の野村欣男海外事業部長が『島津製作所の直近の活動とウズベキスタンとの関わり』、第一医科の林正晃社長と山村雅彦国際課課長が『ウズベキスタンのQOL向上にむけて~耳鼻咽喉科医療の側面から』、サクラ精機の間嶋恒吾国際事業本部長が『ウズベキスタンとの歴史&事業チャレンジ』を、それぞれテーマに講演した。

これを受け、ヘルスケア部会顧問で東京医療保健大学の落合慈之学事顧問が『コメント』を行った。