定時総会をハイブリッド開催【東科協SJC】
野村代表常任幹事らを再選
東京科学機器協会(東科協)加盟企業の二世経営者らで組織するSJC(代表常任幹事=野村篤史氏、サイエンス・ジュニアーズ・クラブ)は、4月8日㈭午後3時から、東京・大手町のLEVEL XXI東京會舘で「第54回定時総会」を開催した。任期満了にともなう常任幹事の改選では野村代表常任幹事ら全常任幹事が再選した。今回の総会は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、東京會舘での参加者は最小限に抑え、大半の会員はZoomによるオンラインで参加した。
総会は事務局から総会員数47名中、出席24名、委任状提出11名――と総会成立を宣言し開会した。
これを受け、あいさつした野村代表常任幹事はコロナ禍におけるSJCの活動を振り返り「昨年は総会をはじめ多くの事業を中止せざるを得ない状況でしたが、オンラインによる通常勉強会や特別勉強会、年末夕食会などを開催した。他地域のメンバーの参加を促したり、海外とのセッションでの勉強会も行い、コロナ禍だからこその事業が開催できた」と回顧した。
コロナ禍では会員同士の懇親ができないことについて「懇親ができないことを非常に残念に思う。SJCにとって懇親は非常に大きな役割を担ってきた。勉強会の後、お酒を飲みながら皆で話すことで、さまざまなアイデアが生まれたり、悩みを聞いてもらったり、仕事につながることもあったと思う」とリアルな懇親の場が開けない、もどかしい気持ちを明かした。
昨年からの新たな試みとして、各事業を担当する当番幹事を1人増やし3人体制にしたことにふれ「少しでも多くの方に意識を持って参加してもらうため勉強会などの事業の当番幹事を3人体制にした。SJCは多くの方にご参画いただければ有益で魅力的な会になると思う。そして、たくさんの方に参加してもらうことで、その価値は高まり、人が人を呼んで会員の増加にもつながっていくのではないでしょうか」と述べ、SJCの各種事業への積極的な参加を呼びかけた。
次いで、東科協の理事で、SJC第5代代表常任幹事の柴田眞利氏が来賓あいさつに立ち「コロナ禍だからこそ勉強ができる時間と余裕があるので、これを活かし、ピンチをチャンスに変え、人間的に成長して一皮むけたSJCのメンバーになって活躍されることを祈念する」と述べた。
このあと、議案の審議に入り、2020年度事業報告、2020年度収支決算・収支会計監査報告、2021年度事業計画――を担当常任幹事が報告、説明を行い、全議案とも原案通り承認、可決した。
このうち、2021年度事業計画では通常勉強会4回、特別勉強会、研修会、各種交流会、YES代表者会議、ゴルフコンペ――などの開催を決定したが、新型コロナウイルス感染症の状況により、開催可否についてはその都度、幹事会で協議して決定する。
任期満了にともなう常任幹事の改選(選挙)は、事前に郵便投票を行い、当日、総会で指名された選挙管理委員が開票した結果、現常任幹事6名が再選出された。これを受け、6名は別室で常任幹事会を開き、互選により野村代表常任幹事の続投を決定した。
また、総会ではSJCの規約で定年(50歳)となり、昨年度に新参与となった前田幸三(前田製作所)、塩田光(三力製作所)の2氏と、今年度に参与となる渡邉貴史(ユニバーサル)、荻田容宏(東京スクリーン)、雨宮秀行(アタゴ)の3氏に、それぞれ記念品を贈呈した。
そのほか、新入会員の吉田忠嗣(ベルトールドジャパン)、柳屋司(エレクター)、柴田匡保(ハリオサイエンス)、遠藤純司(東明サイエンス)――の4氏が紹介された。
SJCの21~22年度の常任幹事体制
【代表常任幹事】
▽野村 篤史(新東科学)
【常任幹事】
▽竹田 景(竹田理化工業)
▽土井 将司(フロン工業)
▽白井 一夫(東京硝子器械)
▽若井田健文(若井田理学)
▽佐藤 嘉紀(佐藤真空)