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卒業記念で「縫合糸」と「刺繍糸」を贈呈【JMIAユースアップの会】

本郷小学校の卒業生114人全員へ

【寄稿】JMIAユースアップの会 副代表幹事・長谷川  亮(ハセガワメディカル)

本郷小学校の渋谷副校長(左)に卒業記念品を手渡す岩田代表幹事

日本医療機器協会(日医機協)加盟企業の若手経営者や幹部社員らで組織するJMIAユースアップの会(代表幹事=岩田雅人氏)は毎年恒例となっていた、見て、触って、体験して学ぶ小中学校向け「医療機器展示会」を、2月12日に本郷小学校(東京都文京区)での開催を予定しておりましたが、折からの新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、直前まで開催に向けて協議を重ねておりましたが、残念ながら中止といたしました。

そこで当会では、その代替として、本郷小学校を令和2年度に卒業される6年生の児童114人全員に「医療用縫合糸と工業用刺繍糸の違い」というものを、卒業記念品として贈呈いたしました。

これは当会幹事でもある河野製作所と美濃島工業の協力のもと、両社で販売または使用している医療用縫合糸と工業用刺繍糸を台紙に貼り、それぞれの違い等を説明した文章を付け、その違いが詳しくわかるようにしたものです。

卒業記念品「医療用縫合糸と工業用刺繍糸の違い」

河野製作所からは医療用縫合糸として、主に心臓血管外科で使用されている非吸収性縫合糸と吸収性縫合糸を、美濃島工業からは工業用刺繍糸として、手術用ベッド等を製作する際に使用されている刺繍糸を提供していただきました。

それぞれの糸は形状こそ同じですが、卒業生に素材や硬さの違いを、見て、感じてもらい、さらに吸収性縫合糸については時間の経過とともに劣化していくという特性から、それを体験してもらう、本企画のコンセプトである「見て、触って、体験して学ぶ」を経験できるものになったと思っております。

このほか、日本医療機器協会のメディカルヒルズ本郷「医療機器企業マップ」も一緒にして、3月18日に本郷小学校にお届けしました。あいにく校長先生はご不在でしたが、副校長の渋谷先生にお渡ししました。

渋谷先生からは今回は(医療機器展示会が)残念なことになりましたが、来年度こそは再度同校での開催ができることを祈念する言葉をいただき、私たちとしても再度の開催を誓うものとなりました。

文末ではございますが、今回の企画に協力いただいた河野製作所と美濃島工業、さらには企業マップをご提供いただいた日本医療機器協会事務局に厚く感謝申し上げます。